グローバル人材育成メディア 国際ナースが発信し続ける「がんばる人が認められる環境づくり」

国際ナースが発信し続ける「がんばる人が認められる環境づくり」

対談記事 2023/10/22

こんにちは!フリーアマーケティング担当のMIRAIです。

皆様は国際看護師、国際ナースという職業をご存知でしょうか?

言語・文化・習慣の違いがある中でも外国人患者やそのご家族に対して安心安全な医療の提供を行うことのできるナースのことを指します。

今回はアメリカの国際ナースとして20年の経験を積み、今なお日本で法人を設立し活躍する女性にお話をうかがいました。

 

A:水元健太(みずもとけんた)さん (インタビュアー)

B:飯室ちえこさん (回答者)

 

ハワイで国際ナースを勤めた濃密な20年間


A:今までの経歴と、現在の職業・仕事内容について教えて下さい。

B:私の経歴は、1983年に慈恵看護専門学校を卒業し、そのまま慈恵看護専門学校でナースとして働いた後、東京大学医学部の付属病院での勤務を経験しました。

その頃、教育の方に携わりたいと考えはじめ、看護教員の学校に行き直し、母校でもある慈恵看護専門学校の教員をやりながら、お金を貯めつつ渡米の計画を立てました。

そして、1998年9月にハワイへ。なぜハワイに行ったかというと、ナースや教員といった自分のバックグラウンドをクレジット換算してくれるようなところが良いと考え、ハワイという選択肢に浮上しました。

働きたいという場所は具体的に固まっていませんでしたが、10個ヵ所程度の留学先候補へ連絡させていただき「ハワイパシフィックユニバーシティ」から、クレジットについての説明やF1ビザ(学生ビザ)をこちらへ送る旨の連絡が最初に来ました。

ハワイは、ちょうどアメリカ本土と日本の間の距離感でしたし、日本人も多く、気候もいい。最初に返答も来たご縁もあるので、ハワイに行こうということで、1998年の9月にハワイへ渡り、2002年にハワイパシフィックユニバーシティを卒業しました。

私は日本で看護師免許を取得していたので、在学中にCGFNSの試験も受けRN(registered nurse)試験に合格しました。

CGFNSとは、アメリカの看護師と同等な教育を母国で受けているかを審査するもので、看護に必要な専門的な知識と英語力の両方が必要になる試験です。

在学中に「RN(registered nurse)」、日本で言う「正看護師」になった上で2002年の1月に卒業しました。

約1年間、OPTという制度が使えるので、仕事の申請したところ、ハワイで一番大きな病院である「クイーンズメディカルセンター」というところから「整形外科で働かないか?」とお声がけいただきました。

OPTは、留学生向けに作られた制度で、 学位取得分野と関連のある分野でSocial Security番号を得て給与や社会的な保証を正式に請けながら企業体験を受けることができるというもの。

「1年ぐらいなら働いてもいいかな…?」と思って働いたところ、その時代はナースがとても少なかったこともありビザもサポートしてくれて、結局アメリカには約20年いることになりましたね。

ハワイでの在職中は、ハワイへ日本から研修にいらっしゃる医療関係者の方々のお世話をするようになりました。20年の在職中の経歴から、ハワイ大学の先生や病院自体とも良い関係が続いています。研修の方々へ講義をしたり、病院見学にお連れしたり、そういった活動を何年かしてたのですが、新型コロナパンデミックによりハワイに戻れなくなり、2020年にクイーンズメディカルセンターを退職し、今は第2の人生が始まった感覚です。

2021年1月には「株式会社Global Nursing Education and Consultation TOKYO」という法人を設立しました。病院の看護師の仕事と並行して行っていた日本の看護師の国際化、キャリアップ、医療看護英語の習得などをメイン事業として会社を設立しました。

 

A:ありがとうございます。沢山の経験が重なり、今に至るのですね。「看護師として海外に行って良かったな」と思ったことを教えて下さい。そして、実際にワークビザまでもらえた理由にはどういうものがあると考えられますか?

 

B:ハワイは日系人が多いところですので、日本人への対応も優しいですし、院内でも日本語を話す方が結構いらっしゃるんですね。もちろん現場では英語での会話になりますが、日本人のことをすごくよく見てくれている印象があります。「ちえこ、ちょっとおいでよ!」と言って、みんな仲良くしてくれて、そういう意味ではワークビザを取得できるほど腰を据えて働ける場所選びができていたと思います。

看護師として渡米して良かった点は、アメリカの教育の専門性の高さに触れたこと。アメリカは専門職を育てるという意識が強く、何の分野でもスペシャリストを求めます。それが患者さんのためであり、自分の病院のためであり、社会のためであり、本人看護師自身のためにもなるということが統計にも出ているんです。エビデンスベースで。スペシャリストを育てることに特化した体制が整っています。キャリアを積み、そのためなら会社も作っていいという風土が根付いています。そういう点で、環境に恵まれていたのかなと思います。

 

日本とアメリカの 職場環境における違い


A:日本の働き方と、アメリカの働き方の根本的な違いに関して何か感じることはありますか?

B:違いはスペシャリスト育成の観点です。日本は年齢が若いほど、自分の好きなところに行けない風習があります。近年は希望を聞いて、異動できる企業もだんだん多くなっているようですが、何年かすると必ずどこかに異動になり、どうしても専門的を極めることが難しい。その現状をあまり問題だと思っていない管理者の方が多いような気がします。1度、日本で企業のマネジメントの立場の方が病院棟にハワイに研修いらした際に、お考えを聞いたことがあるのですが、「職場の雰囲気を変えて、風通しを良くすることは必要ですね」とおっしゃっていて、働き手ひとりひとりのキャリアップまでは目に止まってなかったような印象がありました。そこが日本とアメリカの違うところだと思います。

 

A:アメリカの方がよりキャリアアップについて考えているということですね。

採用時にも「専門性」を見られるのかなと思いましたが、いかがでしょう?

B:そうですね。加えて、やはり働きたい国での現場を1度経験した方がいいかもしれないです。どんな職業でも、1回働いて経験を得た上で就職しますよね。どんな状況の職種か分かりますし、海外の方が「自分のどんなところが弱いのか」とか、「自分がどんな風に成長していったらいいのか」を明確にできるのです。

 

A:ちなみに、「日本人だからこその強み」も絶対あるとおもいます

B:日本人は、素直だし、一生懸命だし、責任持ってやるし、日本人でよかったなと感じます。性格やバックグラウンド、怠けないでやる姿勢が社会全体のスタンダードにある。その部分は本当にアメリカでは役に立ちますよ。

アメリカ人の病棟マネージャーが職員の新規募集をしていたので、私が日本人の友人を紹介した時があったんです。すると、「ちえこの紹介で、日本人だからきっといい人に違いない」と言ってくれ、その人は無事看護して採用されました。ハワイだと、日本人移民が一生懸命頑張ってきたっていうバックグラウンドがあるので、日本人に対しての印象がポジティブなんですね。日本人が素直に頑張る性格だというところを認めてもらいやすいし、認めてもらえた側はより一層頑張れるんじゃないかなと思います。

 

ポジティブに「不安不満を分かち合う」


A:逆にうまくいかない場合も多い中で、「成功しやすいマインド」や「失敗しやすいマインド」を教えて下さい。

B:特にナースは忙しいので、周りと助け合わないと仕事ができないですね。私が失敗したと思っていたのは、何でも悩みを自分ひとりで抱えてしまうこと。共有しないとお手上げ状態になり、絶対に悩みも仕事も終わらないのです。看護師だけでなく、他の職業もそうかもしれないですが、良い意味で「不満や不安を分かち合う」ことが大切だと思います。例えば、日本人だと、お掃除も、シーツ交換も、全部自分でできちゃうんです。日本ではやっていたことですし、体もついつい動いてしまいます。でも、そういった仕事は別やってくれる方がいる。その仕事を絶対にやらないというわけじゃなくて、お互いにナースエイドとか、ハウスキーピングの人たちとうまくコミュニケーションを取りながら、どんどん人に頼みながら、自分の責任ある仕事をやっていく姿勢がうまくいくコツかと思います。

 

A:ありがとうございます。この話は他の業界にも共通しそうですね。

B:本当にそうです。ひとりでは仕事が終わらないですし、患者さんに迷惑をかけますし、いい評価はついてこないですね。

 

A:おっしゃる通りです。ただ、ひとりで抱え込んでしまう方は日本人全体的に多いんじゃないかなと思います。また、今の話から、看護師さんはチームで深く関わる機会が多いのではないかと思ったのですが、海外の人と上手く関わっていくコツを教えて下さい。

B:それぞれの地域をよく調べて、どういう文化的な背景がある人たちなのかっていうのをよく考えて関わった方がいいと思います。同じアメリカ人でも、韓国系もいれば中国系もいれば日本系もいればフィリピン系もいれば、白人の人もいれば、黒人の人もいるし、ヒスパニック系もいる。相手に合わせて考えていけるように勉強した方がいいと思います。自分が何をするかというよりも、相手に合わせてできるようにスキル・知識を磨いた方がいいと思います。

 

A:私の勝手なイメージもありますが、アメリカに行って帰ってこられる方は、2パターンあると思っています。ひとことで言うなら、「土地に馴染んで異文化を理解していく方」と「強いディスカッションを経て異文化を理解していく方」です。かかわり方としては相手に合わせながらも、ちゃんと意見を伝えていく方がいいのでしょうか?

B:そうですね。私も失敗から学んできました。患者さんが指示もないのに勝手に退院していったことがあって、止めようと廊下で口論になった経験があります。皆に、「ちえこがやり合ってる!初めて怒ってるところをみた!」といわれました。その時は頑張って主張しましたが、臨機応変に対応できたら一番よかったと思います。

その患者さんは白人の男性で、ヨーロッパ系で育ってアメリカの本土からハワイの大学に来ている背景をお持ちの方でした。大きな交通事故にあってしまい入院していたので落ち込むのも分かりますが、部屋の雰囲気が暗くなる程に落ち込んでいて、私からは話しかけられる状態ではありませんでした。身の回りの最低限のお世話をして、声かけができるようになりました。しかし、彼は私に対してナースとしての強い態度を求めてたようで、「こういうふうにしなさいよ」と色々なアセスメントをしてほしかったそうです。根気よく付き合ったのですが、結局「もう自分の看護師さんにはならないでくれ」と言われてしまい、病棟で泣いたこともありました。

 

A:失敗を回避できるコツや気をつけるようになったことはありますか?

B:分からないことはきちんと説明を求めるようになりました。「おや?」思ったことはすぐもう一度確認をして、さらに患者さんが言ってることだけでなく、家族の言ってることを必ず聞く。当たり前ですが12時間も働いていると早く帰りたいと思う時もあります。しかし、患者さんからすると私は担当のナースで、言ってることを聞いてもらいたいという想いがあると思います。ある時患者さんの娘さんが言っていたことを聞き流してしまったらしく、翌日マネージャーから「ちえこ、患者さんの娘さんがこんなこと言ってたわよ。いつもそんなことしないのにどうしたの?」と言われたのですが、そのことを全く知らなかったんです。私は帰ることと、英語で患者さんと話すことで頭がいっぱいになり、横で娘さんが言ってることなんて頭に入ってなかったようです。どんなに疲れていても聞き取れなくても、確認したり聞き返したりすることは意識しなければならないと思います。

 

 A:今のお話にもありましたが、渡米前の語学力はどのくらいのレベルだったのでしょうか?

B:洋画を見たり、ドラマを見たりするのが好きだったので、耳では割と聞き取れてたかと思います。一方で、話すのはなかなか上達せず、ライティングは苦手なままだったのでアメリカに行ってから英語の学校に1年程度通いました。

英検は2級ぐらい。大学付属の英語学校に行ったので、そこで語学力を大学入学レベルまで引き上げました。それはもう英語漬けの日々で、友達は全員日本人ではなく、香港人やインドネシア人、プエルトルコ人、台湾人というメンバー。日本人にはなるべく関わらないようにしながら、英語だけを突き詰めて勉強しました。

 

専門職を育てるアメリカの教育環境


 

A:アメリカは専門職を育てていくという話でしたが、決定的にアメリカはこういうふうな育て方をするというような教育の特徴はありますか?

B:病院の場合であれば、まず自分の好きな病棟に行きます。自分が興味のある病棟が人を募集していれば、働いている職員から先にそこへ申請を出して入ることができます。私の病棟では、就職から定年退職まで一貫して整形の病棟で働き続けた方がいらっしゃるくらい、希望しないと異動はまず無いと思いますね。例えば、もしも整形の後にICUに行きたい場合、ICUコース内のポジションが空いているかどうか院内に公表され、それを基準に異動先を申請します。

A:システムが出来上がっているっていうことなんですね。ちなみに日本の医療とアメリカの医療の違いは多々あると思うのですが、どういった違いがあるのでしょうか?

B:日本は皆保険制度を採用しているので、誰もが平等に低価格で医療行為を受けられます。それが一番いいところかなって思います。加えて、ナースが優しいです。皆さんがどこの病院に行っても、ナースが親切に対応してくれます。一方で、アメリカのいいところは、専門性と透明性。病院の評価をアメリカは細かく行います。どの先生が、どんな手術をして、年間何例の手術を行い、死亡率はこのぐらい、合併症の発症率はどれくらい、という様に、データが表に出ています。データを出す第三者機関があって、病院の評価にもつながっており、医療業界は特にシビアにデータ化されています。

日本はまだそこまでは行っていない。氷山の一角のように医療事故のニュースが出てきますが、公表されていないことも沢山あると思います。アメリカでやっている手術も、医師の力もお薬も、日本が遅れているとは思わないですが、アメリカの方が隠し事ができない分、正直は現場だと思います。

 

A:よく「日本はもうダメだ。海外に行かなくては。」お言う方も多い印象があります。僕はその考えは一辺倒で良くないと思っており、どう生活するかは自分次第じゃないかなと考えます。

B:そうですね。日本でも大きな病院とかに行きますと、マグネット認証という患者さんへ質の高いケアを提供できる証明を取っているところはいくつかあります。一方で、田舎の方に行くと様々な病院があり、実際ナースがレントゲン写真を撮ったりするようなクリニックも見受けられます。

しかし、本来ナースの仕事はX線を撮る仕事じゃないし、そもそも許されてないのですが、せざるを得ないという状況もすごくよくわかります。日米の医療の土台が違うから、比較できないと思います。

 

A:今までいろんな方を看られて、海外留学の支援もされていると飯室さんですが、看護の世界や海外留学へ行ってほしいなと感じるような方は、例えばどういう方ですか?

B:多くの方に積極的に海外へ行ってもらいたいと思います。海外に行ってもいいですし、日本でも国際看護という訪日外国人のインバウンドの人もいますし、在留の方もいっぱいいらっしゃる。国際看護とは、海外に行くだけが国際看護じゃないと思っています。そういう意味では、国内でも自分のためになるような勉強をしてほしいと思います。

 

管理職の方に伝えたい「快い働き方」


A:海外で学ぶ国際看護の一番のいいところってなんだと思いますか

B:いろんな経験ができるところです。様々な人種、文化的背景、食事、寝起き一つにしても、サプライズが日本人の私にはいっぱいありました。沢山の経験を積むと視野も広くなり、予想外のことにあった時に耐えられる力と跳ね返す力が身につくんじゃないかなと思います。

A:海外に行くまでの準備の中で、絶対に必要なものを教えてください。

B:アメリカのことになってしまうのですが、アメリカはソーシャルセキュリティとグリーンカードがないと働けません。ですから、周りでもRNの試験に受かってもグリーンカードがないと働けないっていう方が結構いらっしゃいます。

各州によってCGFNSの基準も違うので、受かったとしてもどこの州で働けるか違いますし、協定を結んでる州もあります。

そこで私がお勧めしているのは、アメリカの大学を出て、1年間のOPTに申請できる権利を取得するという流れ。OPTの時、自動的にソーシャルセキュリティをもらえるのです。例えば、自分が行きたい病院に行って、OPTを使って一生懸命1年間働いて、コネじゃないですが、いろんな知り合いを作って、「この子は一生懸命はたらいている。この現場に残ってほしい」と思ってもらい、グリーンカードを得るのが一番のおすすめです。そういった知識をつける準備が必要ですね。

A:いいですね。結局のところ、一番行きたい病院で働くためにはソーシャルセキュリティとグリーンカードのビザが必要になってくる。これをどう取ろうかという逆算が大切ですね。あとは一生懸命やってたら、人として一緒に働きたいと思ってもらえて、長く働けるということでしょうか。

B:今の日本でベビーブームの子どもにあたる世代の方々がこれからゴソっといなくなるように、アメリカでも、また私が働いた時のように人手不足状態がくると思うのです。その時に合わせて今から海外で働く準備をするのは必要だと思います。1度グリーンカードを取得してしまえば、ナースじゃなくても働けます。コンビニの店員さんでも、マクドナルドの店員さんでも何でもできますし、更新は10年に1回できるので、その後はもうアメリカ人になりたいという道も選べるようになります。

 

A:ありがとうございます。大学に行った方がその後の流れもスムーズですね。

B:もしCGFNS試験などに受かってRNになったら、アメリカには「RN to BSN」とか「RN to MSNマスター」とか、様々な進み方があるんです。いろんな利点がありますし、その方が卒業しやすいという可能性もあります。

 

A:海外に行って価値観が一番変わったと思うことは何でしょうか?

B:アメリカ人はとにかくポジティブ。みんなを乗せて、いい気持ちにさせて、仕事させるのがすごく得意なんですね。病院自体もそうですし、マネージャーもそうですが、褒めて褒めて褒めまくって気持ちよく働く、その舵取りが上手だったので、本当に働きやすかったです。

A:いいですね。そういった働き方には、ハワイの方の特性も入っている気がします。では、最後の質問ですが、これから海外に行く方に伝えたいことがあればぜひ教えていただきたいです

B:指導者の方、管理者の方、今後管理者になる方たちに一言お伝えしたいことは、自分たちのやっている仕事っていうのはとても価値があるものだと改めて思い返していただきたいです。看護師として働いていることは社会貢献ですし、認めてもらえないといけない職業だと思うんですね。もちろん社会に貢献できる仕事は他にも沢山あります。しかし、私たちがいないと患者さんを看護する人は誰もいないわけで、命を預かる重要な仕事なのです。それを正当に評価されていないと感じる時、人は働く気力を失います。

病棟自体のシステムをより良く変える、病棟内部の文化を居心地のいいものにする、スタッフが気持ちよく働ける環境を整える、専門性を高める機会を平等に与える等のことは権限を持った管理者にしかできないことです。

お金も時間もかからないことなので、管理者は部下であるスタッフを1日1回は必ず褒めてあげてほしい。上司や先輩から認めてもらえるだけで、若いナースは大きく成長します。日本の看護師がアメリカの看護師より劣ることはないですし、仕事と向き合う情熱は日本の看護師さんが強い。是非多くの方に、より良いコミュニケーションをとってほしい思っており、自分で講演をするときにはそれを一生懸命に伝えています。

 

A:因みに何か今後海外に海外に興味持っている若いナースさんたちに伝えたいこととか何がありますか。

B:国際看護と聞くと、アメリカに行ってレッドサイドで働くとか、海外青年協力隊に行ってやるとか思いがちですが、それだけじゃないと思います。看護の対象は人間なので、人間を対象とした場合には、日本にいる外国人の方も入りますし、インバウンドの方も入りますし、世界中の人が看護の対象になるということを忘れないでほしい。「国際看護」という概念は海外で仕事をするというだけでなく、まずは自分の足元をしっかり見た上で、相手の社会的・文化的な背景を自分の看護のスキルに活かすというところからまず始めてみて下さい。そうやっているうちに、段々と興味のあるところに近づいて行くのが大切です。

チャレンジするのは若い時がいいと思います。ちなみに、私がハワイに行ったのは38歳の時。ですから、今の若い人たちならもっと様々なことにトライできると思いますし、若い人に限らず50歳でも60歳でも、チャレンジしてほしいと思います。

 

さいごに

B:インタビューを通して医療の現場について興味が湧きました。今、改めて医療関係の方のありがたみを感じ、頭が上がらない思いです。働く環境についても考えさせられる内容でした。皆様も、海外で活躍する方の「働く環境」にまで視野を広げてみてはいかがでしょうか?

 

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執筆者

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