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英語で分詞構文とは?意味・使い方・作り方を徹底解説

英語の文法で「分詞構文が難しくて理解できない」「意味はなんとなく訳せるけれど、自分では英文を作れない」という方は少なくありません。でも大丈夫、一緒に基礎からゆっくり学んでいきましょう!この記事では、英語の分詞構文とは何か、その作り方や使い方・意味をゼロからわかりやすく解説します。

英語の分詞構文とは?基本の意味

分詞構文とは、接続詞でつながっている2つの文章をシンプルにするものです。

例えば「接続詞 + 主語 + 動詞 …」という形の場合、その接続詞(because や while など)と主語を省略し、動詞を分詞(`-ing`形や過去分詞形)に変えることで、文を短く簡潔にまとめることができます。

日本語にすると「〜して、…」「〜しながら、…」「〜なので、…」のように前後の文をつなげる表現になります。

実際に例文で見ていきましょう。

「When I walked along the street, I found a coin.」
(通りを歩いていたとき、コインを見つけました)

という文を分詞構文にすると

「Walking along the street, I found a coin. 」
(通りを歩いていてコインを見つけました)
となります。

このように、分詞構文では主語が主節と同じ場合に、接続詞+主語を抜いて動詞を分詞形に変換します。

分詞句は文頭に置かれることが多く、後ろにカンマ(,)を付けて主節につなげます。分詞構文全体が副詞節(状況を説明する部分)の役割を果たし、時間・理由・結果などを表現できる便利な構文です。

■ポイント
分詞構文の基本形は「分詞 ~ , 主語 + 動詞 …」です。
つまり「接続詞 + 主語 + 動詞 ~」という従属節を、接続詞と主語を省略し動詞を`-ing`や`-ed`にすることで「分詞~」という形にする、というルールです。

なお、分詞構文は英語の日常会話ではほとんど使われません。しかし、文章(新聞記事、小説、論文など)で文を簡潔にするために使われる表現です。

そのため英語初心者の方は「分詞構文を自分で無理に使う」ことよりも、「読んだときに意味が取れる」ことをまず目標にしましょう。ここまでの内容を踏まえて、次に具体的な作り方の手順を見ていきます。

分詞構文の作り方とは?(基本ルールと手順)

英語の分詞構文の作り方(書き換えルール)を、ステップに沿って説明します。ポイントは、主語が主節と同じときにのみ使えるということです。

実際に、分詞構文の作り方の手順を解説していきます。

分詞構文を作るには、2つの文を1つにまとめるという考え方が大切です。ここではその手順を、初心者の方にもわかるように、実際の英文を使ってゆっくり説明します。

 

ステップ①:もとの2文を確認する

まず、分詞構文に書き換える前の2つの文を見てみましょう。

① When I came home, I took a shower.
(家に帰ったとき、シャワーを浴びました)

この文は「従属節(When I came home)」と「主節(I took a shower)」の2つのパートに分かれています。

これを、1つの文にぎゅっと短くまとめるのが分詞構文の役割です。

 

ステップ②:主語が同じか確認する

次に、2つの文の主語が同じかどうかを確認します。
この文では、両方の文の主語が “I”(私)ですね。
このように主語が同じであれば、従属節の主語は省略できます。

 

ステップ③:接続詞と主語を省略する

「When I came home」という部分から、接続詞の When と 主語の I を取り除きます。

→came home(家に帰った)

 

ステップ④:動詞を分詞(-ing 形)に変える

came は動詞の過去形なので、これを現在分詞(-ing 形)に変えて、

→coming home

という形にします。

 

ステップ⑤:主節とつなげて1文にする

最後に、分詞にした部分(coming home)を文の最初に置き、カンマ(,)をつけて主節とつなげます。

Coming home, I took a shower.
(家に帰って、シャワーを浴びました)

これが「When I came home, I took a shower.」の分詞構文バージョンです。

 

分詞構文の作り方をまとめると

1.もとの2文(従属節+主節)を用意

2.主語が同じか確認

3.接続詞と従属節の主語を省略

4.動詞を -ing 形(または -ed 形)に変える

5.カンマをつけて主節とつなげる

このように「接続詞 + 主語 + 動詞 ~」を「分詞 ~」に書き換えて主節に繫げるのが分詞構文作成の基本ルールです。

分詞構文の意味と使い方:どんな状況を表せる?

分詞構文を使うと、どんな状況や意味を表現できるのでしょうか?

実は分詞構文にはいくつかの用法(意味パターン)がありますが、特に「時」「理由」「結果」の意味で使われることが多いです。

つまり、分詞構文にした部分で「〜するとき」「〜なので」「〜して(その結果)」といった情報を付け加えているイメージです。

では、具体的にどんなものがあるのか見ていきましょう。

 

1. 時間(〜するとき/〜しながら)

分詞構文が「〜する時」や「〜しながら」といった同時進行または時間的前後関係を表します。例えば先ほどの Walking along the street, I found a coin. は「通りを歩いていて(歩きながら)、コインを見つけた」という時間の用法です。

 

2. 理由(〜なので)

分詞構文が「〜なので」「〜だから」といった原因・理由を表します。例えば Not feeling well, I went home early. は「気分が優れなかったので早めに帰宅した」という意味になります(Because I was not feeling well, I went home early. の書き換え)。

 

3. 結果(〜して…)

「〜して、その結果…」という結果・後の状態も分詞構文で表せます。例えば He missed the bus, arriving late to school. は「彼はバスを逃し、その結果学校に遅れて到着した」という意味になります(and arrived late to school に相当)。

使い方としては、この3つの用法だけ覚えておけばOKです!

分詞構文の応用編:完了形

このパートでは、少し発展的なお話をしていきます。分詞構文には「完了形」という特別な形があります。いつもどおりステップでゆっくり見ていきましょう。
そもそも「完了形の分詞構文」って?
分詞構文で表す動作が、主節より前に終わっている(=先に起きたこと)とき、「Having + 過去分詞」という形を使って、

「〜してから、…」
「〜した状態で、…」

という意味を表します。

 

① まずは元の2文を見てみましょう。
I finished my homework.(宿題を終えました)
I went to bed.(寝ました)

この2つの動作には順番があります。

「宿題を終える → 寝る」
つまり、「寝た」という主節よりも、「宿題を終えた」方が前に完了しています。

 

② 分詞構文に書き換えるには?
このように、主節より前に起きた動作を表すには、普通の -ing 形ではなく、「Having + 過去分詞」 の形にします。

「I finished my homework 」
→ 「Having finished my homework」

 

③ 主節とつなげて完成
分詞構文にした部分を文の先頭に置いて、カンマをつけて主節をつなげます。

「Having finished my homework, I went to bed.」
(宿題を終えてから、私は寝ました)

 

■ポイント
用途:主節の動作より前に終わったことを言いたいとき
:Having + 過去分詞(動詞の3番目の形)
意味:「〜してから、…」「〜した状態で、…」などの時間の流れを表す
例文:Having eaten lunch, I started my homework.(昼ごはんを食べてから、宿題を始めた)

完了分詞構文は、使いこなすのがちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、
「動作の順番を表す便利な表現」と思えば大丈夫です。

まずは、「Having + 過去分詞」という形と「先に起きたことを表す」というルールだけ、覚えておきましょう。読み書きの中で少しずつ使いながら、慣れていけばOKです!

感情を表す動詞の分詞形容詞(boring と bored などの違い)

最後に、英語の感情を表す動詞の現在分詞・過去分詞形容詞の使い分けについて確認しておきます。

感情を表す動詞は、その現在分詞 (`-ing`) 形と過去分詞 (`-ed`) 形が形容詞として使われ、それぞれ意味が異なる点に注意が必要です。

例えば boring と bored は、どちらも動詞 bore(退屈させる)から派生した形容詞ですが、意味は大きく違います。

■ boring
「退屈な」「つまらない」という意味。周りの人を退屈にさせる性質を表す形容詞です。例:This movie is boring.(この映画は退屈です。)

■bored
「退屈している」という意味。何かに退屈させられている人の状態を表します。例:I am bored.(私は退屈しています。)

つまり、-ing は「(人を)飽きさせる側」(原因側)、-ed は「飽きている側」(結果側)という違いです。言い換えると、-ing は「〜なもの・人」, \\-ed は「〜な状態の人」\\を表します。

英語初心者の方は、まずはこの -ing と -ed の形容詞の違いを区別できるよう意識してください。特に自分の感情を言いたいときは I am bored/interested/excited… のように 必ず -ed を使う点に気をつけましょう(I am boring. と言ってしまうと「私はつまらない人間です」という意味になってしまいます)。

最初は混乱するかもしれませんが、例文を声に出して読み、「この -ing/-ed はどういう意味か?」と確認しながら慣れていけばOKです!一緒に少しずつステップアップしていきましょう。

まとめ:英語で分詞構文とは?意味・使い方・作り方を徹底解説

いかがでしたか?

今回は英語の分詞構文について、基本的な意味・使い方・作り方から発展的な形や感情表現の分詞形容詞まで解説しました。最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば決して怖い文法ではありません。

分詞構文とは、主語が同じ2つの文を「分詞」で繋ぎ、従属節を短縮する表現です。接続詞と主語を省略し、動詞を`-ing`や`-ed`形に変えることで「〜して…」「〜なので…」のように情報を付加できます。

分詞構文では主に「時」「理由」「結果」の意味を表します。

他にも完了形 (having done) や 否定形 (not doing) といったパターンが存在し、感情を表す動詞の -ing/-ed 形容詞では意味が正反対になる点にも注意しましょう。

はじめは分詞構文を完璧に使いこなそうとしなくても大丈夫です。

まずは読んだときに「あ、これが分詞構文だな」「〜だから(〜しながら)という意味なんだな」と理解できればOKです。ここで紹介した例文を音読したり、接続詞付きの元の文に書き直したりして、少しずつ慣れていきましょう。

新聞やメールなどで英文を読む方、作る方には必須の構文です。

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