
TOEICリスニング満点をとるには?どうしたら良いのでしょうか。495点を取るのは簡単ではありません。特にPart4(説明文)は、一人の話し手が話し続ける形式で、聞き手の集中力・情報整理力が試されます。そこで、本記事では、TOEICリスニング満点を目指すための勉強法と、最短で伸ばすコツを解説していきます。
目次
TOEIC Listening & Reading テストは、リスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)の2部構成です。
前半部分はリスニングセクション:45分(Part1〜4)
後半部分がリーディングセクション:75分(Part5〜7)
全200問となっており、990点満点の書き込み禁止のマークシート方式です。
その中でも、リスニングで点数を落としやすいのが、特に後半のPart3・Part4となります。つまり、満点を狙うには、こちらの対策がもっとも重要なポイントです。
こちらの記事ではPart4の対策に重点を置いて解説をしていきます。
Part4では、1人の話者によるアナウンスや説明文を聞き、その後3問の設問に答えます。会話形式のPart3と違い、状況を一人で説明しているため、集中力が切れると一気に情報を逃してしまうので注意が必要です。
問題は、全部で10セット(計30問)あり、このようなパターンがでやすい傾向です。
・ラジオ放送、交通情報、天気予報
・会議やセミナーの説明
・留守番電話、スピーチ、広告
・図や表・地図からの出題
長文になるため、はじめは全ての文章を聞き取ることは難しいかもしれません。しかし3つの項目に分けてリスニングをすることで、内容を理解しやすくなります。
英語長文で、一人語りのリスニングをすべて聞き取るのは、至難の業です。ですが、Part4を制するために、たった3つのポイントに分けて聞くだけで、頭の中で流れが整理がされ内容を理解しやすくなります。
1.冒頭で状況をつかむ力
「えっ、最初の1文でもう8割決まる!」
最初の文頭には話者の立場・話の目的・シーン設定など重要なヒントが詰まっています。ここでつまずくと後半が全くわからなることも…
ですから、しっかりとリスニングしていきましょう!
① 問題を先読みでキーワードをおさえる
音声が流れる前の10〜15秒で、つぎの設問をあらかじめ読んでおき、どんな内容がくるかを事前にリサーチしておく。
② 冒頭の主語と動詞を取り逃さない
“Good morning everyone, this is Captain Lewis…”などが書かれている場合。
主語=Captain(立場)/動詞=is(自己紹介)主語が話者の立場、動詞の後ろは目的が来やすい。
③ シーンをラベリング
状況を把握する。たとえば場所が空港なのかレストランなのかを理解しておく。次に頭の中で「空港アナウンス」とわかると整理が速い。
④ 目的を1フレーズで要約
今回の趣旨は“飛行機の遅延のお知らせだな” など日本語でも良いのでメモする。長文を書く時間はないので「遅延通知」などシンプルに要約。
⑤ 10秒以内に予測を立てる
“遅延→原因説明→代替案” の順で来そう、と仮説。別に予測が外れてもOK。アンテナが張れるだけで効果大。
2.詳細情報を正確にキャッチする力
「中盤は数字・日付・固有名詞の宝庫」
話の中盤では、登場人物・イベント・商品情報など具体的な内容が語られます。
① “誰が・どこで・何を” を意識
Person / Place / Thing で考えるクセをつける。
② 数字・日付・数量をチェック
ひっかけ問題として、「Gate 22」と最初に言って最後の方で違う情報を入れる、というのがTOEICの常套手段。たとえば「Gate 22」といった後で隣のゲートに変更になった。と言って23が正解になる、など。
③ キーワードは英語のまま書く
“maintenance”, “vegetarian option” などカタカナに変換する時間を節約。
④ 接続詞に注目して構造をつかむ
Because / However / So が来たらそのつぎに理由がくる。“原因→結果”の因果関係を把握する。
⑤ 後で振り返る「穴埋め式メモ」
わからなかった単語は空欄にしておき、スクリプト確認時に補完する。自分の聞き取れないパターンを可視化できる。
3.最後に指示・行動をつかむ力
「ラスト10秒で正解をもぎ取る!」
最後の文で「What is the listener asked to do?」というタイプの設問が出やすいので、答えられる準備をしておきます。
① 動詞 ask / tell / remind に集中
“Please remind guests to …” と聞こえた瞬間に要約開始。 動詞の後ろは 人+to不定詞 が鉄板パターン。
② “to + 動詞” 部分に注目
“to register online”, “to move to Room B” など「指示=動作」 なので動詞を逃すと不正解に直結する。
③ リスニング終了直後に選択肢を即照合
細部(単数・複数・前置詞)がズレていないか要確認。
④ 「もし聞き逃したら?」の保険
人名やアイテムが再登場することが多いので語尾5秒は全集中“once again” “in summary” で再提示されるケース多数。
⑤ パターン別フレーズを暗記
“Please inform passengers that …” “Don’t forget to bring your …”などのよく出る定型句を暗記しておくと、瞬時に意味が理解しやすい。
TOEIC Part4の設問にはパターンがありますが、特に多いのがこちらの3タイプです。
・目的を問う設問
例:What is the purpose of the talk?
冒頭に注目して、なぜこの話をしているのかを意識しましょう。
・詳細を問う設問
例:What problem is mentioned?
話の中で何が起きているかを具体的に聞き取ります。
・行動や意図を問う設問
例:What is the listener asked to do?
最後の数秒が重要。指示や依頼を聞き逃さないようにしましょう。
これらの設問に答えるためには、さきほどの【TOEICリスニングで満点取得に必要な3つの最短で伸ばすコツ】を準備しておけば、かなり有利に運ぶことができます。
リスニングを向上させるためにオススメなのが、ディクテーションとオーバーラッピングです。
具体的な方法を解説をしていきます。
ディクテーションとは「聞こえた音」を 100% 文字にする練習で、音声を聞いて一語一句書き取る手法です。いきなり長文で挑戦すると、難しいのではじめは3~5秒程度で慣らしていきましょう。
●Step 1 まずは1文だけ再生
1クリックで止められてスクリプトがある動画や音声で試す。
●Step 2 聞こえたまま書く
つづりが怪しい単語は「カタカナ+空欄」でOK!“全部埋める”より“空欄OK”でテンポを重視する。
●Step 3 2〜3回までリピート
3回聞いて埋まらなければ次へ進む(時間を掛けすぎない)“完璧主義禁止” が長続きのコツ。
●Step 4 スクリプトを確認
書き取れなかった単語を修正する。どこで聞き取れなかったか“見える化”しておく。
●Step 5 原因分析
音変化(リエゾン)なのか、知らない単語なのか、意味は知っていたが音がイメージできなかったのか、現状を理解する。
一方でオーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音声と同時に発話する音声と“同時”に読む発話練習です。
●Step 1 まずは1文だけ再生
1クリックで止められてスクリプトがある動画や音声で試す。
●Step 2 0.8×速度で再生&同時発話
はじめは難しければ遅めの再生速度にする。口を動かし“呼吸”も合わせるとgood(息継ぎ位置=理解の区切り)
●Step 3 録音して自分の声を確認
スマホのボイスメモでOK。ネイティブとのズレを5秒だけチェック。まずは発音よりリズムや内容の理解を重視。
●Step 4 0.8×→1.0×へ加速
0.8倍速が聞けるようになってきたら原速へ。それでもスムーズに読めたら +0.2×ずつスピードアップ。詰まった箇所が聞き取り弱点なので、原因がわかりやすい。
●Step 5 「模試音声」で腕試し
公式模試のPart 4を同じ手順で実施し、実戦感覚を養う。出来なかった箇所は、何度も復習。
よく「シャドーイングをやっているのですが、なかなか上達しません」という相談を受けます。シャドーイングは非常に高レベルな勉強法で、日本人には不向きな方が多いと言えます。一度試してみて難しければ、スクリプトを見ながら学習するディクテーションとオーバーラッピングを試してみてください。
Part4では幅広いトピックが登場するため、単語力の強化が不可欠です。日本語を知っていても、知らない言葉が出てくると会話の意味がわからないように、英語も知らない単語が出てくるとリスニングは聞き取れません。
そこで、単語や文法といった語彙力の学習が不可欠になります。
『出る単特急 金のフレーズ』などのTOEIC対策問題集のリスニングスクリプトを読んで記憶に定着させましょう。知らない単語を減らすほど、内容理解がスムーズになります。
公式問題集などのスクリプトを活用すれば、リスニングの解像度は劇的に上がります。
スクリプト音読
↓
ディクテーション
↓
オーバーラッピング
こちらの順で理解を深めていき、聞き取れなかった箇所をチェック。そうすると音のつながりや区切りがわかってくるので音と文字の一致していきます。これこそが満点への第一歩です。
いかがでしたか?
リスニングPart4を攻略するには、冒頭・詳細・指示の3要素を意識して聞く力が不可欠です。そして、ディクテーションやオーバーラッピング、語彙強化といった地道なトレーニングが得点アップに直結するお話をしました。
TOEICは、英語の基礎力を上げるにはとても良い勉強となります。しかし、その勉強法を知らない方が非常に多いのが現状です。
リスニングで満点を取るには「時間 × 正しい勉強法」が最短で伸ばすコツなのです。そして一番大切なのは、続ける仕組みを持つこと。
・毎朝10分のリスニング習慣
・通勤時間を音声学習に活用
・オンライン英語で講師と学習
など、仕組みや環境をつくることで継続がしやすくなります。
満点の495点は「選ばれた人だけのスコア」ではなく、正しい方法で取り組めばあなたも必ず取ることが出来ます!
まずは今日から、1つずつ実践していきましょう!
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