
英語の品詞シリーズもいよいよ大詰めです。今回は形容詞・副詞・前置詞・接続詞の4つをまとめて学びましょう。これらの見分け方は文章を豊かにするうえで欠かせない要素ばかり。TOEICや日常英会話でも頻出ですので、その特徴をわかりやすく解説していきます。
目次
形容詞は名詞の特徴や状態などを表し、名詞をより具体的に説明するために使われる語です。以下のような特徴や性質を表します。
– 性格:cheerful, shy
– 感情:happy, sad
– 能力:gifted, talented
– 状態:painful など
– 形状:tall, short
– 量・質:enough, perfect
形容詞は主に次の位置に置かれます。
1. 名詞の前(限定用法)
\- The smart boy got a perfect score.
\- 形容詞が直接名詞を修飾する形。
2. 動詞の後ろ(叙述用法)
\- The program is effective.(be動詞などの後ろ)
\- He remained calm.(自動詞などの後ろ)
\- 形容詞が主語とイコールの関係になる。
3. 名詞の後ろ
\- Can I get something cold?
\- I met a man from Canada.(前置詞句/関係代名詞など“複数語”の形容詞的働きをする場合は名詞の後ろに配置)
4. SVOC構文のC(補語)
\- You should keep the room clean.
\- The teacher made the point clear.
\- 第5文型(SVOC)でOを説明する(O = C)の役割を果たす。
TOEICパート5などで“どの品詞か”を瞬時に見極める方法として、以下の接尾辞に注目しましょう。これらで終わる単語は形容詞である可能性が高いです。
– -able / -ible:enjoyable, capable
– -al:functional, additional
– -ful:stressful, successful
– -ive:effective,expensive
– -less:harmless, cashless
– -ic:basic, symbolic
この語尾のパターンを頭にいれておくと、テストで点数が取れやすくなるでしょう!
副詞は、動詞・形容詞・他の副詞、あるいは文全体を修飾して「様々なニュアンスを追加する」語です。英語の副詞は -ly で終わるものが非常に多いですが、fast・well・hard などの例外にも注意が必要です。
1. 動詞を修飾
\- He runs fast.(動作を修飾)
2. 形容詞を修飾
\- She is very beautiful.
3. 副詞を修飾
\- He runs very fast.
4. 文全体を修飾
\- Usually, I wake up at 10.
代表的な副詞は以下のように分類できます。
1. 時間を表す副詞
\-today, tonight, recently, then, last night
\- 多くの場合、文末に置かれる
\- 例:I will see you then.
2. 頻度を表す副詞
\- usually, often, sometimes, always, never
\- 動詞の前に置くのが基本
\- 例:She always helps me.
3. 様態(どのように)を表す副詞
\- slowly, fast, well, loudly, carefully
\- 動詞の後ろに置くことが多い
\- 例:She smiled softly.
4. 場所を表す副詞
\- there, here, home, upstairs, downtown
\- home は前置詞 “to” を伴わない(go home)など、名詞と使い方が異なる点に注意。
5. 程度を表す副詞
\- so, very, extremely, quite, almost
\- 対象語句の前に置く
\- 例:I am so frustrated.
こちらは日常的な英会話でもよく使われる表現ですので、おさえておきましょう!
前置詞は後ろに名詞(または名詞相当語句)を伴い、“追加の情報”を示す語です。日本語の「〜に」「〜で」「〜の間に」などに相当し、英語では前置詞 + 名詞でひとかたまりを作ります。
– People in Canada are nice.
\- in Canada が 名詞 = Canada を修飾し、「カナダにいる人々」と説明。
– I was born in 2000.
\- in 2000 が動詞 was born を修飾する(いつ生まれたのかを追加する)。
1. 時間に関する前置詞
\- in, on, at, by, until, during, since など
\- 例:I was awake until midnight.
\- 例:Tickets are expensive during the summer.
2. 場所に関する前置詞
\- on, under, along, around, in front of, by, near など
\- 例:I saw Mike on a street.
\- under the table は「秘密裏に」など慣用的な意味も持つ場合がある。
3. その他の前置詞
\- about, as, of, with, against, in spite of, despite, like, without など
\- 例:Despite the rain, the event will be held as scheduled.
\- 例:We treat everyone equally regardless of race.
「in」と「on」は「時間」と「場所」のどちらにも使われるので、それぞれのよくあるイメージをおさえておくとスムーズに区別しやすくなります。
in(大きな枠・ざっくりした時間)
年・月・季節・午前/午後など
例)
in 2023
in June
in winter
in the morning
イメージ:枠の中にぼんやり入っている感じ。「いつ頃?」と大まかに伝える場合。
on(1日単位など具体的な日時)
曜日・日付・特定の日
例)
on Monday
on July 5th
on Christmas Day
イメージ:「ピンポイントに指定している」感じ。1日単位以上に具体的なときに使われる。
接続詞は「文と文」や「語と語」をつなぐ働きをする品詞です。英語では、接続詞の後ろには文が続くのが基本です(単語同士をつなぐ場合、主語などが省略されているケースが多い)。
– He took the driving test, but he failed.
\- but で文と文をつなぐ。
– The team gave up and lost the game.
\- 本来は The team gave up and the team lost the game が省略された形。
接続詞は大きく2種類に分けられます。
1. 等位接続詞(Coordinating Conjunctions)
\- and, but, or, so, nor, yet, for
\- 文と文、または語と語を対等に接続する。
\- 例:I don’t drink or smoke. (否定文で“〜も…も〜ない”を表す場合は or を使うのが定番)
2. 従属接続詞(Subordinating Conjunctions)
\- because, when, while, since, as, if, after, before, although, unless, until など
\- 主節(メインの文)に従属節(従属接続詞 + 文)をつなげる。
\- 例:Although it was sunny, the temperature was below 10 degrees.
●等位接続詞
同じレベルのものを対等につなぐ(文+文、単語+単語など)。
後ろに 「完全な文」 が来ることも多い。
例:and, but, or, so, nor, for, yet
●従属接続詞
「主節」を補足する「従属節」を導く。
従属節は単独では意味が完結しない。
例:because, when, if, while, although など。
●見分けのシンプルなコツ
後ろに来る文が「それだけで完結する文」かどうか?が重要。
完結する文であれば、等位接続詞で2つの独立した文を対等に結んでいる可能性が高い。
完結せず、主節を補足説明していれば、従属接続詞で導かれる従属節かもしれない。
「理由」「時」「条件」「対比」など、主節を詳しく説明する要素を追加しているのであれば、従属接続詞である可能性が高い。
いかがでしたか?
今回の品詞をまとめると
– 形容詞(Adjective):名詞を修飾し、その特徴・状態を詳しく説明する。位置や接尾辞に注目するとTOEICでも対策しやすい。
– 副詞(Adverb):動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する。-ly で終わる語が多く、追加情報を加えるのが役割。
– 前置詞(Preposition):後ろに名詞を伴い「時間・場所・その他」の情報を付け加える。名詞が来るか文が来るかで、前置詞か接続詞かを判断できる。
– 接続詞(Conjunction):文と文、または語と語をつなぐ。等位接続詞と従属接続詞に分かれる。
このようになります。
いずれも英語学習では欠かせない重要な品詞です。特にTOEICパート5・6などでは「品詞+文構造」の基礎理解がスコアアップのカギになります。今回の記事を参考に、ぜひ問題演習で使いこなしの精度を高めていきましょう!
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ぜひ、何回も読み返して理解していってください。
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