英語を学習するうえで欠かせない「品詞」。特に、名詞と代名詞は文を組み立てる際の重要な要素です。この記事では、名詞、代名詞、動詞の基本を一覧にしてわかりやすく、役立つポイントを解説します。正しい品詞の知識を身につけて、英語力を飛躍的にアップさせましょう！

英語の品詞一覧

英語には主に10種類の品詞があります。

– 名詞（noun）
– 動詞（verb）
– 形容詞（adjective）
– 副詞（adverb）
– 前置詞（preposition）
– 接続詞（conjunction）
– 代名詞（pronoun）
– 助動詞（auxiliary verb）
– 冠詞（article）
– 間投詞（interjection）

このうち、TOEICなどでも特に重要視されるのが「名詞・動詞・形容詞・副詞・前置詞・接続詞」です。品詞は「その単語が文の中でどのような役割を果たすか」を決定するため、品詞を正しく見極めることで英語の文章構造をスムーズに理解できるようになります。今回は名詞と動詞について学んでいきましょう！

【合わせて読みたい】５分でわかる品詞の解説

名詞の使い方

名詞は「人・モノ・事柄・概念」などを表す語です。
– 形のある名詞：dog, table,pen など
– 形のない概念：time（時間）,courage（勇気）, effort（努力）など

主語（S）, 目的語（O）, 補語（C） として文の重要な部分を担うため、名詞を正しく認識しないと英文を組み立てることができません。

数えられる名詞と数えられない名詞の見分け方

名詞には「数えられる（加算名詞）」か「数えられない（不加算名詞）」かという大きな区分があります。

不加算名詞の特徴

1. 形が変わりやすいもの
– water, soil, paper など。一定の形がなく、簡単に形状を変えられるもの。
2. 絵にできない概念
– time, courage, effort など。抽象的で目に見えないもの。
3. 固有名詞
– Japan, Mt. Fuji, Tom など。特定の名称であり「数える」対象ではない。
4. 1つに絞れない集合体
– money など。硬貨や紙幣など形状の異なるものをまとめて「お金」と呼ぶため、一括りに数えられない。

加算名詞の特徴

– a／an／the といった冠詞をつける
– 語尾に -s をつけて複数形にする

例）a pen, two pens, the pen など。

冠詞（a／an／the）の使い方

– a／an：不特定のものが1つ
– a pen（どのペンでもいいので1本）、an apple（母音発音で始まる語の前）
– the：特定のもの（単数・複数どちらにも使える）
– the pen（すでに話題に出てきた特定のペン）、the pens（特定のペン複数）

冠詞を忘れると意味が変わる例
– Do you like dog? → 「犬の肉は好きですか？」と解釈される可能性がある
– Do you like dogs? → 「犬が好きですか？」正しい意味合い

冠詞を適切に使わないと、意図しないニュアンスで伝わってしまうことがあるため注意が必要です。

名詞の見分け方一覧

TOEICパート5などで「空欄に入る品詞は何か」をすばやく判断するときは、名詞特有の語尾（サフィックス）に注目しましょう。

接尾辞

● -tion / -sion　

motion, decision, nation, expansion

● -cy

 competency, frequency

● -nce

 performance, acceptance, flexibility

● -ity

 reliability, ability, facility

● -ment

 movement, unemployment

● -ness

 friendliness, loneliness

上記のような形で終わる語は名詞である可能性が非常に高いので、覚えておくと便利です。

代名詞の使い方

代名詞は「名詞の代わり」をする語です。日本語でいう「私・彼・彼女・それ・あれ」などに相当します。何度も同じ名詞を繰り返さないようにするために使われ、文章をスッキリさせる役割を持っています。

例文
– I like chocolate because it is tasty, but it has a lot of sugar.
chocolate という単語を繰り返さないで済むため、文章がスマートになります。

代名詞の見分け方一覧

1. 主格（Subject Pronoun）

– 例：I, you, he, she, we, they, it
主語の位置で使われる代名詞。主語以外には使えない。
– 例：I am an engineer. / He has a car. / They didn’t come.

2. 目的格（Object Pronoun）

– 例：me, you, him, her, us, them, it
目的語の位置で使われる代名詞。
– 例：Call me tomorrow. / They contacted him. / She is looking at us.

3. 所有格（Possessive Adjective）

– 例：my, your, his, her, our, their, its
後ろに必ず名詞が続く。
– 例：my brother, your phone, their service

4. 所有代名詞（Possessive Pronoun）

– 例：mine, yours, his, hers, ours, theirs
これだけで「〜のもの」という意味を表せる。
– 例：That is mine. / Ours is better than theirs.

5.指示代名詞（this／that／these／those）

– this／that：単数
– these／those：複数
– 近いものには this／these、遠いものには that／those を使う。
– 単体で使う ことも 後ろに名詞をつけることも可能。
– 例：This is my colleague.（単体）
– 例：That person is my colleague.（後ろに名詞 person を伴う）

6.再帰代名詞（myself／yourself／ourselves など）

– 主語と同じ人物・モノが再度文中に現れるときに使う。
– 例：I introduced myself.（自分自身を紹介する）
– 例：You should introduce yourself.（あなたは自分自身を紹介すべきです）
– “You” が再度出てくる場合、“yourself” で受ける必要がある。

名詞と代名詞の使い方はいかがでしたか？

名詞は文の主語・目的語・補語など、英文を組み立てるうえで欠かせない要素。
代名詞は名詞の繰り返しを避け、文章をスリムにする重要な品詞。

これらの使い分けをマスターしておくと、英文の正確性が大幅に向上するのでぜひ覚えてみてください。

動詞の使い方

次に動詞の解説です。
動詞とは、主に「行動」や「状態」を表します。イメージしやすいのは「行動を表す動作動詞」ですが、実は「状態」を表す動詞もあるので要注意です。

動詞の見分け方一覧

動作動詞（Action Verbs）

watch（見る）
read（読む）
walk（歩く）
increase（増える）
stand（立つ）

これらは目に見える行動や変化を指す、いわゆる「分かりやすい動詞」です。

状態動詞（Stative Verbs）

become（〜になる）
love（愛する）
smell（匂いがする／嗅ぐ）
have（持つ）

たとえば「I have a sister.（私は妹がいます）」と言われても、見た目では分かりません。このように、目に見えない心理・感覚などを表す動詞を「状態動詞」と呼びます。

進行形にできる動詞・できない動詞

「動作動詞」は進行形（be + 動詞のing形）で使える。
例：I am driving right now.（今、運転をしています）

「状態動詞」は基本的に進行形にできない。
例：I love you. は I am loving you. とは言わない

「love」「know」「believe」「have（所有する）」「smell（〜の匂いがする）」など、状態を表す動詞は進行形にしないのが原則です。

自動詞と他動詞

英語の動詞は、自動詞（Intransitive Verb）と他動詞（Transitive Verb）に分けられます。TOEICなどでも頻出の概念なので、しっかり押さえておきましょう。

自動詞（Intransitive Verb）

文が「主語 + 動詞」だけで成立する動詞
例：I politely disagree.
「私は丁重に反対します」
「disagree」の後ろに名詞を必要としない。

追加で名詞を足す場合は前置詞が必要
例：I disagree with your opinion.（あなたの意見には反対です）
自動詞の後に「with＋名詞」などが続く

他動詞（Transitive Verb）

文が「主語 + 動詞 + 名詞（目的語）」の形でないと成立しない動詞
例：I have two brothers.（私は兄弟が2人います）
have は「何を？」がないと文が完結しない。

多くの動詞は自動詞と他動詞の両方の用法をもつ場合もあるため、文脈や後ろに名詞があるかなどを確認する必要があります。

使役動詞（make, let, have, get）

人に何かを「させる／してもらう／許す」といった意味を持つ動詞です。
主なものは以下の4つ。

1.make + 人 + 動詞の原形
She made me cook.（彼女は私に料理をさせた）
「to」は不要 ⇒ “She made me to cook” とは言わない

2.let + 人 + 動詞の原形
Let me see.（見せてください／ちょっと見ますね）
こちらも「to」は不要

3.have + 人 + 動詞の原形
Can I have you sign here?（ここにサインしていただけますか）
「to」は不要

4.get + 人 + to + 動詞の原形
Can I get you to sign here?
「get」の場合は「to」を入れるのが原則

動詞の使い分け一覧

動詞は用途に合わせて形を変化させます。多くの場合、以下の3形を押さえておけばOKです。

1.原形（辞書に載っている形）
2.過去形（通常は -ed をつけるが、不規則変化も多い）
3.過去分詞形（-ed をつけるか、不規則に変化）

不規則動詞を覚えよう
不規則変化動詞は明確なルールがないため、丸暗記が必要です。学校の授業でも覚えさせられたのではないでしょうか。

例：cut – cut – cut, run – ran – run, come – came – come
例：go – went – gone, see – saw – seen, take – took – taken など
頻出の不規則動詞はTOEICなどの試験でもよく出題されるので、小まめに覚えておきましょう。

品詞の使い方と見分け方のまとめ

品詞の理解は英語学習の土台になります。とりわけ名詞と代名詞、動詞のルールをしっかりと身につけることで、正確かつ分かりやすい英作文や英会話が可能になります。ぜひ本記事を参考に、日々の学習にお役立てください！

今後も英語学習やTOEIC対策に関する情報を随時発信していきますので、ぜひチェックしてください。

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