グローバル人材育成メディア 英語の読解力を上げる【たった3つのポイント】

英語の読解力を上げる【たった3つのポイント】

英語の文章がなかなか理解できない。もしくは時間をかけないと意味がわからない。そんな思いをしたことはありませんか?英語の読解力向上のためには単語力、文章構造の理解、意味のかたまりで覚える、というたった3つのポイントさえ抑えれば、スラスラと読めるようになります。

読解力向上のための3つのポイント

それは単語力の向上、文章構造の理解、意味のかたまりの3つです。
読解力をあげるために、まずはこれらの3点を理解していきましょう。

●単語力の向上
単語力は、読解、会話、作文など、あらゆる言語活動の基盤となります。 単語を多く知っていれば、文章や会話の内容を理解しやすくなるだけでなく、自分の考えを正確に表現することもできるようになります。

●意味のかたまり
意味の塊とは、英語の文章において、単語がいくつか組み合わさって、ひとつのまとまった意味を持つ部分のことです。 英語の文章は、単語だけでなく、句や節といった意味の塊を組み合わせて作られます。

例えば
「I decided to return the item that I bought the day before」
という表現は、「私は」「決めた」「商品を返すことを」「(その商品は)前日に買った品物」という意味のかたまりが合わさって文章となっています。

●文章構造の理解
英語の文章がどのように作られているかを理解することです。 英語の文章は、品詞と呼ばれる単語の役割によって構成されており、品詞には、名詞、動詞、形容詞、副詞などがあります。これらの品詞がどのように組み合わさって文章が作られているかを理解することが重要です。

英語では基本の文法はSVO(M)型で表現します。

では、さきほどの文章で見ていきましょう。

「I decided to return the item that I bought the day before」

これをSVO型で表すと

S(名詞)V(動詞) O(目的語) M(修飾語)
  「 I / decided / to return the item / that I bought the day before」

このように、スラッシュリーディングを使って意味のかたまりを掴むと、文章の構造の理解が早まります。

英語の読解力を上げる単語力とは?

英語の読解力を上げるための単語力とは、単に単語の意味を理解しているだけでなく、文脈に応じた適切な意味を理解し、その単語が持つニュアンスや他の単語との関係性を理解していることを指します。

単語力を上げるにはこちらの3点を意識しながら、学習をすると効果的です。

1.基本的な語彙力

まずは、日常生活や一般的な話題で使われる基本的な単語をしっかりと覚えることが重要です。これは、文章の基本的な意味を理解するための土台となります。まずは、中学卒業レベルの単語(約3000語)を確実に理解していることが望ましいです。

2.多義語の理解

一つの単語が複数の意味を持つ場合(多義語)、文脈に応じて適切な意味を判断する能力が重要です。例えば、「run」は「走る」という意味だけでなく、「経営する」「流れる」など様々な意味を持ちます。文脈からどの意味で使われているのかを判断することで、文章を正しく理解できます。

3.コロケーションの知識

単語と単語の自然な組み合わせ(コロケーション)を知っていると、文章の理解がスムーズになります。例えば、「make a mistake」は自然な表現ですが、「do a mistake」とは言いません。コロケーションを知ることで、より自然な英語表現を理解し、読解スピードも向上します。

このように単語の使い分け、つまり同義語や類義語の微妙なニュアンスの違いを理解することが重要です。
英語の読解力を上げる文章構造の理解とは?

文章構造の理解は、英語読解において非常に重要な要素です。英語と日本語では文章構造が根本的に異なり、その違いを理解することが読解力向上に繋がります。

文法についてはこちら

まず、英語は品詞によって文が構成されます。
名詞、動詞、形容詞、副詞などの品詞が、ルールに従って配置されることで文が作られます。 一方、日本語では助詞が単語の役割を示すため、語順が比較的自由です。

英語の文章構造を理解する上で、意味の塊を意識することが重要です。

英語の文章は、単語だけでなく、句や節といった意味の塊を組み合わせて作られます。不定詞、関係代名詞、分詞、接続詞などの文法項目が、これらの塊を作る役割を果たします。

例えば、「I decided to return the item that I bought the day before」の中で
「the item that I bought the day before」は「私が前日に買った品物」という意味のかたまりとなり、関係代名詞「that」によって修飾されています。

英語の文章は、これらの意味の塊が、文法ルールに従って配置されることで、全体の意味が構築されます。 このため、それぞれの塊がどのような役割を果たしているのか、どのように繋がっているのかを理解することが重要になります。

文章構造を理解するための具体的な方法としては、スラッシュリーディングが有効です。 スラッシュリーディングとは、意味の切れ目にスラッシュを入れていくことで、意味の塊を意識しながら読む訓練方法です。

英語の読解力を上げる意味のかたまりとは?

スラッシュリーディングを行うことで、意味のかたまりとして文の構造を視覚的に把握し、意味を意識しながら読むことができるようになります。

その結果、英文を前から順番に理解することができるようになり、読解スピードと正確性の向上につながるのです。

スラッシュリーディングのコツ

1.英文を読む。

まず普通に英文を読み、大まかな内容を把握します。

2.意味の切れ目にスラッシュを入れる。

文の意味の切れ目、つまり意味の塊の区切りにスラッシュを入れていきます。スラッシュを入れる場所は、主語と動詞の間、動詞と目的語の間、前置詞句の前後、副詞句や副詞節の前後、関係詞節の前後などが目安となります。

3.スラッシュごとに意味を確認する。

スラッシュで区切られたそれぞれの塊がどのような意味を持つのかを確認します。

4.文章全体の意味を理解する。

スラッシュで区切ったそれぞれの塊の意味を理解した上で、文章全体の意味を把握します。

 

さらに、文章構造の理解を深めるためには、様々な文法パターンに触れることが重要です。 多くの文章を読む中で、様々な文型、句や節の用法、接続詞の使い方などを学習することで、より複雑な文章構造にも対応できるようになります。

特に、以下の文法項目は文章構造を理解する上で重要です。

●品詞: 各単語が文中でどのような役割を果たしているのか理解する。
●句と節: 単語がまとまりを作ることで、どのような意味を持つのか理解する。
●接続詞::文と文、句と句、節と節をどのように繋いでいるのか理解する。
●修飾語句: どの語句がどの語句を修飾しているのか理解する。

これらの文法項目を意識しながら、様々な文章を読むことで、文章構造に対する理解を深め、読解力を高めることができます。

どうでしたか?
これら3つのポイントである、単語力の向上、文章構造の理解、意味のかたまりを抑えるだけで、文章は格段に読みやすくなります。

さらに英語の読解力を上げる予測力

実は、さきほどまでの3つのポイントを把握するとさらに特別なスキルを身につけることができます。

それが予測力です。

どういうことかというと、英語の文章は特定のルールに基づいて後にくる要素が決まっているので、単語や文章の構造を理解すると、次にくる情報が予測しやすいという特徴があります。

ですから、様々なヒントをもとに、次にどんな情報がくるのかを認識する力が身につきます。これを予測力と言います。

では、ここで予測力を測るクイズです。
次の文章の次にくる単語はわかりますか?

一見、長い文章で難しく感じるかもしれませんが、これはルールを理解するとわかる問題です。

「The government announced in the statement released to the media a few days ago….」

 

 

正解は「that」です。

それはなぜでしょうか?
『announced』が動詞として使われている、ということは何が発表されたのかを示す必要があるからです。

つまり、英語の文法のルール上
『announced that S V』と来るはずなので、予測ができた、ということです。

こういった英語のルールを分かっているか、いないかで読解のスピードと正確さはかなり変わります。
ですから、このように文章のつながりを意識する勉強法が必要です。

英語の読解力を上げるポイント

1.文法知識を深める

英語の文章には、ある品詞が現れると、その後に特定の品詞が続くというルールがあります。

例えば、接続詞の「because」の後には、必ず「主語 + 動詞」の形の節が来ます。このような文法ルールを理解することで、次にどのような単語や句が来るかを予測できるようになり、読解スピードと正確性を向上させることができます。

具体的な方法としては、文法書を読み込んだり、文法問題を解いたりすることが有効です。

また、例文を分析し、文法構造を意識しながら読むことも重要です。動詞と前置詞の組み合わせなど、頻出するパターンを重点的に学習すると良いでしょう。

2.様々な文章構造に触れる

多読をして文章構造に触れることで、予測力は自然と身についていきます。

多くの文章を読む中で、様々な文法パターンや表現方法に出会い、それらを無意識に記憶していくことで、未知の文章を読んだ際にも、文脈から情報を予測することができるようになります。

具体的な方法としては、小説、エッセイ、新聞記事など、様々なジャンルの文章を読むことが有効です。

また、スラッシュリーディングを用いて、文章の構造を意識しながら読むことも効果的です。 特に、で推奨されているように、多読と精読を組み合わせ、様々な文章パターンを吸収していくことが重要です。

英語の読解力を上げる勉強方法

ディクテーションとオーバーラッピングは、リスニング力向上に効果的な学習方法として広く知られていますが、実は読解力向上にも貢献します。ここでは、ディクテーションとオーバーラッピングが読解力に効果的な理由を説明します。

 

ディクテーション
≪文法力と構文把握力を高める≫

ディクテーションは、聞こえてきた英語を書き取るという作業です。この時、ただ音を文字に変換するだけでなく、「なぜこの単語が使われているのか」「文の構造はどうなっているのか」を意識する必要があります。

例えば、「a」と「the」の使い分け(特定のものか、そうでないか)や、動詞の時制(過去形か現在形かなど)、前置詞の選択など、細かい文法事項を正確に聞き取る必要が出てきます。

もし聞き取れなかった部分があった場合、スクリプト(英文の書き起こし)と照らし合わせることで、「なぜ聞き取れなかったのか」「文法的にどういう構造になっているのか」を分析することができます。この分析を通して、文法力や構文把握力が向上し、文章を正確に理解する力が養われます。

つまり、ディクテーションは、リスニングを通して文法や構文の知識を意識的に使う練習になり、それが読解力向上に繋がるのです。

 

オーバーラッピング
≪音と文字の繋がりを強化し、英文を読むスピードを上げる≫

オーバーラッピングは、音声に合わせて同時に発音する練習方法です。スクリプト(英文の書き起こし)を見ながら、音声と同時に発音することで、音と文字の繋がりを強く意識することができます。

英語は、単語が連結して発音されることが多く(リエゾン、リンキング)、黙読だけでは気づきにくい音声変化があります。

例えば、「get it」は「ゲリット」のように聞こえます。オーバーラッピングを通して、このような音声変化を体感的に理解することで、文章をスムーズに読めるようになり、読解スピードも向上します。

また、音声に合わせて読むことで、自然な英語のリズムやイントネーションも身につけることができ、文章全体の意味をより深く理解することにも繋がります。つまり、オーバーラッピングは、音声を通して文字と意味を結びつける練習になり、それが読解のスムーズさと理解の深さに繋がるのです。

 

まとめ:英語の読解力を上げる【たった3つのポイント】

いかがでしたか?

英語の読解力を上げる方法、それは単語力の向上、文章構造の理解、意味のかたまりの3つです。
そしてそれを身につけることにより『予測力』が備わって、つぎにどんな文章がくるのかが手に取るようにわかるようになります。

初めは難しいかもしれませんが、英語の文法は日本語と違い型にはめるパターンで覚えられるため、慣れてしまえば誰でも扱えるようになります。

ぜひ、何回も読み返して理解していってください。

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執筆者

wada

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