「英語は苦手…」そう感じているのは、あなただけではありません。日本人は世界的に見ても英語が苦手な傾向があります。それは日本語と英語の文法の違いである5文型(SVOC)が原因。つまり、これが理解できれば英語力が一気にあがります!本記事では例文を交えながら徹底解説していきます。
目次
その根本的な原因の一つが、日本語と英語の「言語間距離」です。
言語間距離を簡単に言うと、私たちが普段使っている日本語と、英語との間に、構造や発音において大きな違いがあるということです。
例えば、日本語と韓国語は言語間距離が近く「無料」は「むりょ」と発音し意味も近いため、日本人にとって比較的楽に覚えられる言語です。
しかし、日本語と英語の距離は遠く、発音や意味が似ている単語はほぼありません。つまり、ゼロベースですべてを覚える必要があります。だから日本人には苦手意識がある言語となります。
では、具体的に何が違うのか、どうすれば英語が話せるようになるのか?
まずは、そこを理解していきましょう。
日本語と英語の大きな違い、それは文の語順にあります。
●日本語の基本型
(SOV言語): 主語+目的語+動詞(例:私はご飯を食べる)
●英語の基本型
(SVO言語): 主語+動詞+目的語(例:I eat rice)
日本語は「私は」「ご飯を」といった助詞によって文の役割が明確になるため、語順が多少変わっても意味が通じます。しかし、英語には助詞がなく、語順が文の意味を決定づける重要な役割を担っているのです。
この構造の違いが、私たち日本人が英語を難しく感じる大きな要因の一つです。
英語圏の人たちが母語の感覚で英語を話せるのに対し、私たちは全く異なるルールを理解する必要があるのです。
英会話から初めてペラペラになりたいところですが、少し立ち止まって考えてみてください。
もしあなたが小学生に算数を教えるとしたら、いきなり掛け算から始めますか?
いえ、きっと足し算から始めるはずです。
なぜなら、足し算が理解できて初めて、掛け算の仕組みも理解できるからです。
英語学習も全く同じです。
多くの人が、英語を勉強しようとしたときに単語や文法の習得を飛ばして、英会話から始めようとします。これはいきなり掛け算から始めるようなものです。
ですから、日本語と英語の文法の違いを理解しないまま、いきなり英会話スクールでスピーキングやリスニングから始めても理解ができず「英語って難しい…」と感じてしまうのです。
では、どうすれば効果的に英語を習得できるのでしょうか?
それは、英語の基礎、つまり「足し算」にあたる部分の文法と語順の理解です。次のパートでは、しっかりと解説していきます。
聞きなれず、少し難しいと感じてしまうかもしれません。しかし、英語は型にはまっているので、覚えてしまえば様々な英文や英会話を聞き取れるようになります。
このように5文型とは、英文の基本的な構造を5つのパターンに分類したものです。それぞれの文型は、以下の要素から構成されています。
S (Subject:主語):「誰が」「何が」を表す
(例:I, She, The dog)
V (Verb:動詞):動作や状態を表す
(例:run, eat, is)
O (Object:目的語):動詞の動作を受ける対象
「~を」を表す(例:a book, him, the car)
C (Complement:補語):主語や目的語の状態や性質を補足説明する
(例:happy, a doctor, red)
M (Modifier:修飾語):「どこで」「いつ」「どのように」など、文に付加的な情報(状況説明)を加える要素。文の骨格(SVOC)には必須ではない。
(例:yesterday, quickly, in the park)
これらの要素が組み合わさって、5つの文型が構成されます。
M(修飾語)は文の情報を豊かにしますが、文の基本構造はSVOCで決まります。
それでは、それぞれの文型を具体的な例文とともに見ていきましょう。
第1文型(SV):シンプルで力強い表現
特徴:主語(S)と自動詞(V)のみで構成される、最もシンプルな文型。自動詞は目的語を必要としない動詞です。
●例文
The sun rises.(太陽が昇る。)
Birds fly.(鳥が飛ぶ。)
He runs.(彼は走る。)
第2文型(SVC):状態や性質を表す
特徴:主語(S)、動詞(V)、補語(C)で構成。動詞はbe動詞(am, is, are, was, were)や、become, seem, look, feelなどの状態を表す動詞が中心。補語は主語の状態や性質を説明します。S=Cの関係が成立します。
●例文
She is a teacher.(彼女は教師です。)(She = a teacher)
He looks tired.(彼は疲れているように見える。)(He = tired)
The soup tastes delicious.(そのスープは美味しい。)(The soup = delicious)
第3文型(SVO):動作と対象を明確に
特徴:主語(S)、他動詞(V)、目的語(O)で構成。他動詞は目的語を必要とする動詞です。
●例文
I read a book.(私は本を読む。)
They play soccer.(彼らはサッカーをする。)
She loves music.(彼女は音楽が好きです。)
第4文型(SVOO):2つの目的語で情報の伝達をスムーズに
特徴:主語(S)、他動詞(V)、2つの目的語(O1:間接目的語「人に」、O2:直接目的語「物を」)で構成。「SがO1にO2を与える/伝える」という意味になります。give, show, tell, sendなどがよく使われます。
●例文
He gave her a flower.(彼は彼女に花をあげた。)
She told me a story.(彼女は私に話をしてくれた。)
They sent him a letter.(彼らは彼に手紙を送った。)
第5文型(SVOC):目的語の状態を具体的に説明
特徴:主語(S)、他動詞(V)、目的語(O)、補語(C)で構成。補語は目的語の状態や性質を説明します。O=Cの関係が成立します。make, keep, find, callなどがよく使われます。
●例文
They made him captain.(彼らは彼をキャプテンにした。)(him = captain)
I found the book interesting.(私はその本が面白いと思った。)(the book = interesting)
She kept the room clean. (彼女は部屋をきれいにしておいた。)(the room = clean)
いかがでしたか?
このように、日本語にはない文法のため、初めはつっつきにくいかもしれません。
しかし、逆にいうと英語の5文型(SVOC)のパターンさえ覚えてしまえば、色んな文章があってもこの型のパターンにはめて読むことや聞くことができます。
さらに、このあとはそれを実践的に身につける方法をお伝えします。
この3つの方法を使えば、語順の違いを克服し、英語力を効果的に向上させられる魔法の学習方法です。
文章を意味のまとまりごとに区切りながら(/)、英語の語順を意識して読む方法です。
例:”I / saw / a dog / in the park.” (私は/見た/犬を/公園で)
英語の語順に慣れ、文構造を視覚的に理解するのに役立ちます。はじめは長文が来ると読むのも嫌になりますが、スラッシュリーディングを日頃から使っていると、長文を短文のように切り分けて読めるため、読み間違えが減り、速読にもなります。
一つの文章をじっくりと読み込み、単語の意味だけでなく、文法構造や文全体の意味を深く理解する方法です。英語の語順ルールを理解し、正確に文の意味を把握する練習になります。その際は、自分のレベルに合った教材を選びましょう。難しすぎると挫折しやすく、簡単すぎると効果が薄いです。少し背伸びしたレベルの教材を選ぶのがおすすめです。
最初は全てを完璧に理解しようとするのではなく、徐々に理解を深めていくことを意識しましょう。毎日少しずつでも良いので、継続して行うことが重要です。
精読で深く理解するだけでなく、多読で多くの文章に触れることで、読解スピードや総合的な読解力を向上させることができます。文の要素(主語、動詞、目的語、補語など)を特定し、文型(SV、SVC、SVOなど)を分析しながら読んでみてください。だんだんと関係詞や接続詞などがどのように文と文を繋げているのかを理解していけるようになります。
これらの学習法を、ぜひあなたの英語学習に取り入れてみてください。
焦らずに、基礎からしっかりと積み上げていくことで、必ず英語力は向上します。
いかがでしたか?
英語の勉強を始めるには、英会話からではなく、まず基本を徹底的に理解することが何もよりも大切です。
そして、英語の5文型は、そのために重要な羅針盤です。
日本語と英語の文章構造の違い、特にSOVとSVOの語順の違いは、英語学習の大きな壁となります。この違いを理解し、効果的な学習方法を実践することで、英語力は必ず向上します。
この記事で解説した内容を参考に、日々の学習に取り入れてみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、継続することで必ず理解できるようになります。英語の「足し算」である5文型をマスターして、英文読解のスキルを飛躍的に向上させましょう!
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