グローバル人材育成メディア 英語の等位接続詞と従属接続詞の違いって何?

英語の等位接続詞と従属接続詞の違いって何?

英語の文章が長くなると、少し難しく感じることはありませんか?実は、英語の文章には、長い電車をつなぐ連結部のように、文と文をつなぐ「接続詞」があります。その接続詞である「等位接続詞」と「従属接続詞」の違いを見ていきましょう。

接続詞の前に、英語の文型を理解しよう!

接続詞の説明の前に、まずは英語の基本を抑えておく必要があります。学校で、『英語の文には5つの基本的な形がある』と習ったのを覚えていますか?日本語とは違い、英語は決まった順序で文章が構成されます。

 

第1文型:S(主語) + V(動詞)
例:I go. (私は行く。)

第2文型:S + V + C(補語)
例:She is happy. (彼女は幸せだ。)

第3文型:S + V + O(目的語)
例:I eat an apple. (私はリンゴを食べる。)

第4文型:S + V + O + O
例:He gave me a book. (彼は私に本をくれた。)

第5文型:S + V + O + C
例:I make her happy. (私は彼女を幸せにする。)

 

Sは「誰が」「何が」、Vは「どうする」、Oは「何を」、Cは「どんな」を表します。

このように、英語の文章はどんなに長くても、これらの5つのどれかの形に当てはまります。しかし、接続詞(言葉をつなげる言葉)が出てくると、「あれ?この文はどの文型?」と迷ってしまうケースがあります。

しかし、そんな悩みは今日で解決です!
パターンさえ抑えてしまえば簡単ですので、本記事を参考にしてみてください。

「等位接続詞」と「従属接続詞」の違いを理解しよう

英語には2つの接続詞があります。これらを理解するための練習問題を用意したので、まずはこちらを解いていきましょう!
さきほどの文型一覧を見ながら、次の文章をSVOCで区切って考えてみてください。

① Erika decided to take English classes and change her career.
(エリカは英語の授業を受けることと、キャリアを変えることを決めた。)

② Erika liked American dramas when she was a child.
(エリカは小さい時、アメリカドラマが好きだった。)

 

わかりましたか?

 

  S    V      O
① Erika / decided / to take English classes and change her career.
(エリカは英語の授業を受けることと、キャリアを変えることを決めた。)

  S    V      O         M
② Erika / liked / American dramas / when she was a child.
(エリカは小さい時、アメリカドラマが好きだった。)

 

①は、接続詞「and」があるのに対して、②は「because」があります。
「and」も「because」も同じ接続詞なのに、①と②で文型が違うのはなぜでしょうか?

そうです!これが接続詞には2種類あるということです。

2つの接続詞のことを

■等位接続詞(とういせつぞくし)
→言葉を対等につなげる

■従属接続詞(じゅうぞくせつぞくし)
→文を付け足すようにしてつなげる

と、呼びます。

さらに詳しく説明していきます。

英語の等位接続詞って?

等位接続詞にはこのような種類があります。
「for」「and」「nor」「but」「or」「yet」「so」
頭文字をとって「FANBOYS」と覚えてしまいましょう!

等位接続詞でつなぐときは、前後の言葉が同じ種類の言葉(品詞)で、同じような働きをしている必要があります。

等位接続詞の文型を考えるポイントは3つあります。

 

1.接続詞の後ろの言葉の種類(動詞か名詞など)をチェック。

2.接続詞の前をさかのぼって、同じ種類の言葉を見つける。

3.同じ種類の言葉より前の部分を接続詞の後ろにも入れる。

 

では、ここでもう一度さきほどの①の文章を見てみましょう。

①Erika decided to take English classes and change her career.
(エリカは英語の授業を受けることと、キャリアを変えることを決めた。)

「and」の後ろは動詞の原形「change」

「and」の前をさかのぼると、動詞の原形「take」

つまり、「Erika decided to」が「and」の後ろにもあるはずです!

ということは、本来この文章は
「Erika decided to take English classes and Erika decided to change her career. 」という文になっているのです。

等位接続詞の働きによって省略されているわけですね。

英語の従属接続詞って?

次に、もう1つの接続詞である従属接続詞を見ていきましょう。
because, since, when, as, while, until, before, after, although, though, unless, as long as, once, provided, by the time, that, if, whether…など多くの単語が該当します。

従属接続詞は、文を「付け足す」役割をする言葉です。主役の文(主節)に、背景や理由、条件などを付け加えて、文全体を詳しく説明します。この「付け足し」のイメージを持つと、従属接続詞が覚えやすくなります。

では、ここでもう一度さきほどの②の文章を見てみましょう。

② Erika liked American dramas when she was a child.
(エリカは小さい時、アメリカドラマが好きだった。)

この文の中で、“When she was a child.(エリカが子供のとき)だけを見ても、意味が分かりません。

“Erika liked American dramas(エリカはアメリカドラマが好きだった)”
という主の文があって初めて、この文全体の意味が分かります。
つまり、接続詞のかたまりだけで意味が通じないときは、従属接続詞が使われており、M(修飾語)とみなされます。

だから①と②の文型が変わっているんですね。

従属接続詞の文型のポイント!等位接続詞との違い

等位接続詞と違って、従属接続詞は量が多かったですよね。ですので、丸暗記は難しい…イメージで捉えていきましょう!英語はイメージがとても大切な言語です。

1. 時を表す従属接続詞:いつ?

●when(~とき)
「宿題が終わったとき、テレビを見る」のように、ある出来事が起こる時を表します。

例: I watch TV when I finish my homework.

while(~する間)
「私が宿題をしている間、弟はゲームをしている」のように、二つの出来事が同時に起こる時間を表します。

例: My brother plays games while I’m doing my homework.

●before(~する前)/ after(~した後)
「寝る前に歯を磨く」「ご飯を食べた後、散歩に行く」のように、時間の前後関係を表します。

例: I brush my teeth before I go to bed.
例: I take a walk after I eat dinner.

●until(~まで)
宿題が終わるまで、遊べない」のように、ある時点までの継続を表します。

例: I can’t play until I finish my homework.

●since(~から)
「あの時以来、ずっと雨だ」のように、ある時点からの継続を表します。完了時制と一緒に使う。

例: It has been raining since that time.

【ポイント】
時計を思い浮かべて、「いつ?」を説明するイメージで覚えましょう!

2. 理由や原因を表す従属接続詞:なぜ?

●because(~なので)
疲れているので、寝る」のように、理由を説明します。

例: I’m going to bed because I’m tired.

●since(~なので)/ as(~なので): 「雨が降っているので、外に行かない」のように、理由を説明します。becauseよりも少し硬い印象です。

例: I won’t go outside since it’s raining.
例: As it is raining, I will stay home.

【ポイント】
「なぜ?」と理由を説明するイメージで覚えましょう!

3. 条件を表す従属接続詞:もし~なら?

●if(もし~なら)
「もし明日晴れたら、ピクニックに行こう」のように、条件を表します。

例: If it’s sunny tomorrow, let’s go on a picnic.

●unless(~でない限り)
「お金がない限り、旅行に行けない」のように、条件の例外を表します。

例: I can’t travel unless I have money.

●as long as(~する限り)/ provided (that)(~ならば)
「あなたが勉強する限り、私はあなたを応援します」のように、条件を表します。ifよりも少し硬い印象です。

例: As long as you study, I will support you.
例: I’ll give it to you, provided that you keep it safe.

【ポイント】
「もし~なら?」という仮定の話をするときのイメージで覚えましょう!

4. 譲歩を表す従属接続詞:~だけれども

●although(~だけれども)/ though(~だけれども)
「雨だけれども、散歩に行く」のように、予想に反する内容を付け加えます。

例: Although it’s raining, I’ll go for a walk.

例: Though it was difficult, I finished the task.

【ポイント:】「~だけど、まあいいか」という、少し反対のことがらを付け加えるイメージで覚えましょう!

5. その他の従属接続詞

●that(~ということ)
「彼女が遅刻するということを知っている」のように、後ろに続く内容をまとめて名詞にします。

例: I know that she is late.

●once(いったん~したら)
ドアを開けたら、猫が出てきた」のように、ある出来事が起こったら、すぐ次に来ることを表します。

例: Once I opened the door, the cat came out.

●by the time(~するまでに)
「私が家に帰るまでに、彼は寝ていた」のように、ある時点までには何かが終わっていることを表します。

例: He had gone to bed by the time I came home.

【ワンポイント】
that, if, whether のカタマリは、大きな名詞(名前)のかたまりになることもあります。

例えば
Aki knows that Erika will be late.
(アキはエリカが遅れることを知っている。)

I don’t know if Kenny can pass the exam.
(私はケニーが試験に合格できるか分からない。)

I don’t know whether Kenny can pass the exam.
(私はケニーが試験に合格できるか分からない。)

 

英語の等位接続詞と従属接続詞の違いのまとめ

いかがでしたか?

接続詞が表す意味を、具体的な場面でイメージすることが大切です。

セットで覚える「時」「理由」「条件」など、意味のグループでまとめて覚えるのが良いでしょう。

さらに例文と一緒に覚える ただ単語を覚えるだけでなく、例文の中でどのように使われているかを覚えると、理解が深まります。

忘れないように、何度もこちらの記事を読んで繰り返し復習してみてください。

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