よくパート5で出題されるのが分詞構文です。
分詞構文とは、接続詞で繋がっている2つの文を、より簡潔な形に変える文章のことです。 簡単に言えば、文中に動詞のing形またはed形(分詞)を用いることで、接続詞や主語を省略し、表現を短くする構文です。
分詞構文を作るためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
①接続詞で文が繋がっている
2つの文が and, but, when, because などの接続詞で繋がれている必要があります。
②2つの文の主語が同じ
接続詞で繋がれた2つの文の主語が一致している必要があります。
③2つの文の時制が同じ
接続詞で繋がれた2つの文の時制が一致している必要があります。
これらの条件が満たされている場合、接続詞を省略し、主語も省略し、動詞を分詞形にすることで基本的な分詞構文を作ることができます。
例えば、”When I saw him on the street, I waved at him.” という文章は
●接続詞: when
●主語: I (両方の文で同じ)
●時制: 過去形 (両方の文で同じ)
という条件を満たしているため、分詞構文を用いて “Seeing him on the street, I waved at him.” と表現することができます。
しかし、これらの条件が満たされていない場合でも、分詞構文を作ることができる場合もあります。
分詞構文は、通常、接続詞、主語、時制の3つの条件が満たされている場合に作られます。しかし、これらの条件が全て満たされなくても分詞構文が作れる場合があります。
「意味を明確にするため」に接続詞が残る場合があります。
例:”While sleeping, his eyes were half opened”(意味: 彼が寝ている間、彼の目は半分開いていた。)
元の文は “while he was sleeping, his eyes were half opened” ですが、分詞構文では接続詞 “while” が残っています。これは、「彼が寝ている間」という状況をより明確に表現するためと考えられます。
2つの文の時制が異なる場合でも、分詞構文を作ることができます。
例: “As he was deceived once, he suspects everything he hears.”(彼は一度騙されたことがあるので、彼が聞くこと全てを疑っている。)
前半の “As he was deceived once” は過去形の文ですが、後半の “he suspects everything he hears” は現在形の文です。このように時制が異なる場合でも、分詞構文を用いることができます。ただし、この場合は、”having been deceived once” のように、完了形の分詞構文を用いる必要があります。
2つの文の主語が異なる場合でも、分詞構文を作ることができます。
例: “Because the contract was awarded to us, we had a drink at work.”(契約が私たちに与えられたので、私たちは職場で飲み物を飲みました。)
前半の “Because the contract was awarded to us” の主語は “the contract” ですが、後半の “we had a drink at work” の主語は “we” です。このように主語が異なる場合でも、分詞構文を用いることができます。ただし、この場合は、”The contract awarded to us” のように、主語を残した分詞構文を用いる必要があります。
感情動詞にing形とed形を付けることで、それぞれ異なる意味合いの形容詞として機能します。
●感情動詞にing形をつけた場合
その感情を引き起こす性質を表す形容詞になります。
もし「disappoint(失望させる)」という動詞にing形をつけた「disappointing」は、「失望させるような」「がっかりさせるような」という意味になります。
例:The result was disappointing.(その結果は残念だった。)
この例文では、「結果」が「disappointing(失望させるような)」性質を持っているため、話し手は「失望」したということを表しています。
例:The office space we used to rent was very dark and depressing as there was not enough light.
こちらでは、「オフィススペース」自体が「depressing(気が滅入るような)」性質を持っているため、話し手は「気が滅入る」と感じたということを表しています。
●感情動詞にed形をつけた場合
その感情を経験している状態を表す形容詞になります。
例えば、「disappoint(失望させる)」という動詞に-ed形をつけた「disappointed」は、「失望した」という意味になります。
例:I was disappointed with the result.(私はその結果に失望した。)
この例文では、話し手自身が「disappointed(失望した)」状態であることを表しています。
例:I am bored.(私は退屈している。)
こちらでは、話し手自身が「bored(退屈した)」状態であることを表しています。
≪ポイント≫
ing形は、物事や状況が引き起こす感情を表す場合に使い、-ed形は、人が感じている感情を表す場合に使うと考えると理解しやすいでしょう。
しかし、「ing形は物、ed形は人」と機械的に覚えるのは危険です。
例えば、「The surprised look on his face was funny.(彼の驚いた表情は面白かった。)」のように、-ed形が人の表情を表す場合もあります。
大切なのは、文脈の中でそれぞれの形がどのような意味を表しているかを理解することです。
●ing形:感情を引き起こす性質
●ed形:感情を経験している状態
これらの違いを理解し、文脈に応じて適切な形を使うことで、より自然で正確な英語表現が可能になります。
空白の中の正解を選択肢から選んで下さい。
1. The man ______ by the window is our new manager.
(A) sits
(B) sitting
(C) sat
(D) seated
2. The machine ______ yesterday is already malfunctioning.
(A) fixing
(B) fixed
(C) fixes
(D) was fixed
3. ______ the weather was bad, the event was postponed.
(A) Considering
(B) Considered
(C) Being considered
(D) Having considered
【解説付き解答】
1.解答: (B) sitting
解説:主語「The man」を修飾する分詞が必要で「現在進行中の動作」を表す現在分詞「sitting」が適切です。
2.解答: (B) fixed
解説:「昨日修理された」という過去の動作を説明するため、過去分詞「fixed」が必要です。「The machine」が受動的に修理されたことを示しています。
正解: (A) Considering
解説:「原因」を表す分詞構文の文頭では現在分詞「Considering」が使われます。
文全体の意味は「天気が悪いことを考慮して、イベントが延期された」となります。
いかがでしたか?
分詞はTOEICで出題される問題、かつ日常会話でもよく使われる表現です。分詞が使えないと、文が長くなりやすい、表現が単調になる、誤解を招くことがあるので、何度も動画を見直して勉強していきましょう!
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