グローバル人材育成メディア 分詞について~基礎・現在・過去編~

分詞について~基礎・現在・過去編~

英語文法 2024/12/29

分詞は動詞の活用形で、形容詞のように名詞を修飾します。大きく分けて現在分詞と過去分詞の2種類があり、それぞれ「~している」と「~された」という意味を表します。

現在分詞を理解する

動詞にing形をつけたものが現在分詞です。

もし”run”という動詞であれば”running”となり、”cry”という動詞であれば”crying”となります。 名詞の前に置いて、その名詞が「~している」状態であることを表します。

例えば、”a crying baby” は「泣いている赤ちゃん」という意味になります。

現在分詞を使う上での注意点

●自動詞と他動詞の区別

・自動詞の場合:後ろに名詞(目的語)は不要
・他動詞の場合:後ろに名詞(目的語)が必要

●動詞は頑固

現在分詞は形容詞になっても、もとの動詞の性質を持ち続けます。

・自動詞の場合:後ろに名詞(目的語)は不要
・他動詞の場合:後ろに名詞(目的語)が必要

例えば”publish”は「出版する」という意味の他動詞です。

ですので、現在分詞を使って「雑誌を出版している会社」を表現する場合、”the company publishing the magazine”のように、”publishing”の後ろに目的語の”the magazine”を置く必要があります。

さらに、目的語が複数語になる場合は、名詞の後ろに置きます。

例えば、「本を読んでいる男性」は”the man reading a book”と表現します。 これは「複数語の形容詞は名詞の後ろに置く」という後置修飾のルールに従っているためです。

現在分詞の例

現在分詞の例をいくつか紹介します。

●”the leading company in the world”(世界をリードする会社)
“lead”(導く)という動詞の現在分詞”leading”が「リードする」という意味

●”Anyone holding a ticket can enter the venue”(チケットを持っている人なら誰でも会場に入場できます)
“hold”(持つ)という動詞の現在分詞”holding”が「持っている」という意味

●”the coming months”(来たる数ヶ月)
“come”(来る)という動詞の現在分詞”coming”が「来たる」という意味

“make”(作る)という他動詞は、現在分詞で使う場合は後ろに目的語が必要です。 例えば、「夕食を作っている人」は”the person making dinner”のように表現します。 “the making person”のように目的語がない場合は文法的に誤りとなります。

過去分詞を理解する

動詞にed形(または特殊な形)をつけたものが過去分詞です。

例えば”steal”という動詞であれば”stolen”、”develop”という動詞であれば”developed”となります。 名詞の前に置いて、その名詞が「~された」状態であることを表します。 例えば”a stolen bicycle”は「盗まれた自転車」という意味になります。

過去分詞を使う上での注意点

●名詞との間に受動関係がある
過去分詞は、修飾する名詞が何かを「~された」という受動関係を表します。

●自動詞と他動詞の区別
・自動詞の場合:後ろに名詞(目的語)は不要
・他動詞の場合:後ろに名詞(目的語)は不要

●動詞は頑固
過去分詞は形容詞になっても、もとの動詞の性質を持ち続けます。
・他動詞の場合:後ろに名詞(目的語)は不要
・自動詞の場合:後ろに名詞(目的語)は不要

例えば「Appleによって開発されたVRヘッドセット」は”The VR headset developed by Apple”と表現します。 これは”develop”という他動詞を過去分詞にしたもので、VRヘッドセットがAppleによって開発されたという受動関係を表しています。

また、”develop”は他動詞ですが、過去分詞では後ろに目的語を置く必要がないため、”developed by Apple”で完結しています。

過去分詞の例

●”a stolen bicycle”(盗まれた自転車)
“steal”(盗む)という動詞の過去分詞”stolen”が「盗まれた」という意味

●”revised version”(修正されたバージョン)
“revise”(修正する)という動詞の過去分詞”revised”が「修正された」という意味

●”the document attached to this email”(このメールに添付された書類)
“attach”(添付する)という動詞の過去分詞”attached”が「添付された」という意味

●”cameras made in Japan”(日本で製造されたカメラ)
“make”(作る)という動詞の過去分詞”made”が「作られた」という意味

分詞でおきやすい勘違い

分詞を使う際に、よく間違える点は以下の点が挙げられます。

1. 自動詞と他動詞の区別があいまい

分詞を使う上で最も重要なのは、元の動詞が自動詞か他動詞かを正しく理解することです。 自動詞は目的語を必要としない動詞で、他動詞は目的語を必要とする動詞です。 分詞を使う際には、この区別を意識することで、正しい形を選ぶことができます。

●現在分詞

他動詞の場合:目的語が必要
例: “the woman holding an umbrella (傘を持っている女性)

自動詞の場合:目的語は不要
例: “coming days” (来たる日)

●過去分詞

他動詞の場合:目的語は不要
例: “stolen bicycle” (盗まれた自転車)

自動詞の場合:過去分詞は使えない

2. 目的語の有無

他動詞の場合、現在分詞は目的語を必要としますが、過去分詞は目的語を必要としません。 この違いを理解していないと、誤った分詞の形を使ってしまう可能性があります。

●現在分詞 (他動詞の場合)
例: “the person making dinner” (夕食を作っている人)

●過去分詞
例: “The VR headset developed by Apple” (Appleによって開発されたVRヘッドセット)

3. 後置修飾のルール

目的語が複数語になる場合、名詞の後ろに置きます。 これは、複数語の形容詞は名詞の後ろに置くという後置修飾のルールに従っているためです。

≪例文≫
“the man reading a book” (本を読んでいる男性)
“the woman talking to Tom” (トムと話している女性)
“The VR headset developed by Apple” (Appleによって開発されたVRヘッドセット)

4. 自動詞と他動詞の両方の意味を持つ動詞

いくつかの動詞は、自動詞としても他動詞としても使われます。 そのような動詞の場合、文脈によって分詞の形が変わってくるため注意が必要です。 例えば、”close”は「閉める」(他動詞)という意味と「閉まる」(自動詞)という意味があります。

●他動詞
“Please close the door.” (ドアを閉めてください。)

●自動詞
“The store closes at 9 p.m.” (その店は午後9時に閉まります。)

分詞を使う際には、文脈をよく理解し、動詞が自動詞として使われているのか、他動詞として使われているのかを判断する必要があります。

分詞の問題を解くコツ

TOEICなどの試験では、現在分詞と過去分詞のどちらを選ぶべきか問われる問題が出題されます。 その際に重要なのは、問題文中の動詞が自動詞か他動詞かを見極めることです。

●自動詞の場合
・現在分詞(ing形)のみが使われます。

●他動詞の場合
・後ろに目的語がある場合は現在分詞(ing形)
・後ろに目的語がない場合は過去分詞(ed形)

このような形です。
例えば”publish”という他動詞の場合、「先月出版された記事」を表現したい時、”last month”は目的語にならないため、”the article published last month”のように過去分詞を用います。

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