不定詞とはto の後ろに動詞の原型を置く文法項目です。” to have “などの文章を見たことや聞いたことがあるのではないでしょうか。
英語では、1つの文に動詞を2つ入れることはできません。そのため、2つ目の動詞は名詞などに変換する必要があります。不定詞を使うことで、動詞を名詞化し、1つの文に動詞を複数入れることを避けることができます。
目次
●名詞と同じ働きをする
例えば「私は食べることが好きです」という文だと「食べること」が名詞の働きをしています。英語の不定詞も同様に、「to eat」のように動詞の前に to を付けることで名詞と同じ働きをします。ただし、不定詞は前置詞の後ろの名詞には使いません。
●動詞としての性質も残っている
不定詞は名詞の働きをしますが、もとの動詞の性質も残っています。例えば、「to play」であれば、”play”は他動詞なので、後ろに目的語が必要です。
例:I like to play sports.(私はスポーツをするのが好きです)
このように動詞は形が変わっても、本来の働きを忘れません。
つまり「動詞は頑固だ」と覚えてしまいましょう。
不定詞には、以下の3つの用法があります。
例: I like to eat.
例: To eat is my happiness. → It is essential to eat everyday.
例: My happiness is to eat.
英語では1つの文に動詞を2つ入れることはできないため、2つ目の動詞を不定詞にすることで、名詞として扱うことができます。
不定詞を名詞として使う場合、「~すること」と訳します。名詞は文の中で、主語、目的語、補語として使われます。
●目的語としての不定詞
動詞の目的語として不定詞が使われます。
例:I like to eat.(私は食べるのが好きです)
●主語としての不定詞
文の主語として不定詞が使われます。ただし、不定詞が主語になる場合は、形式主語を使うことが多いです。
例:To eat is my happiness.(食べることは私の幸せです)
●補語としての不定詞
主語とイコールの関係になる補語として不定詞が使われます。
例:My happiness is to eat.(私の幸せは食べることです)
不定詞が主語になる場合、主語が長くなってしまうことがあります。英語では、主語は短く、後ろを長くするのが美しい文章とされています。そこで、形式主語の it を使い、不定詞を文の後ろに置くことで、主語を短くすることができます。
例:To eat everyday is essential.
→ It is essential to eat everyday.(毎日食べることは必要不可欠です)
形式主語と同様に、目的語が長くなる場合もあります。この場合、形式目的語の it を使い、不定詞を文の後ろに置くことで、目的語を短くすることができます。形式目的語は、第5文型(SVOC)で使われます。
例:I make to eat at 7 am every day a rule.
→ I make it a rule to eat at 7 am every day.(私は毎朝7時に食べることをルールにしている)
≪ポイント≫
英語の文章では、主語はなるべく短く、文末を長くするのが美しいとされています。 これは英語の文構造の特徴であり、長い主語は読みづらく、理解を妨げる可能性があるからです。
しかし、不定詞句が主語になると文が長くなってしまうため、形式主語 “it” を用いて不定詞を文末に移動させることが一般的です。
例えば、「毎日食べることは必要不可欠です」という文を英語で表現する場合、「To eat everyday is essential.」とすると、主語が「To eat everyday」と長くなってしまいます。
そこで、形式主語 “it” を用いて「It is essential to eat everyday.」とすることで、主語を短くし、文末を長くすることができます。
このように、形式主語を用いることで、文の構造がより自然で分かりやすくなります。
空白の中の正解を選択肢から選んで下さい。
1. His dream is ______ a famous artist.
(A) to become
(B) becoming
(C) become
(D) to becoming
2. The company plans ______ a new office in Tokyo next year.
(A) to open
(B) opening
(C) open
(D) to opening
3. I want ______ the best performance in the competition.
(A) giving
(B) give
(C) to give
(D) to giving
【解説付き解答】
1.解答: (A) to become
解説:不定詞の名詞的用法は、「~すること」という意味を持ち、主語や補語、目的語として使われます。
2.解答: (A) to open
解説:名詞的用法を持つ不定詞で、動詞「plans」と合います。
3.解答: (C) to give
解説:「want」の後に、不定詞を使って「~したい」という意志を表します。
いかがでしたか?
不定詞は to の後ろに動詞の原型を置くことで、動詞を名詞化することができる文法項目です。不定詞は、名詞、形容詞、副詞の働きをすることができ、特に名詞的用法では、主語、目的語、補語として使われます。
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