グローバル人材育成メディア 前置詞について~場所編~

前置詞について~場所編~

英語文法 2024/12/29

前置詞はとてもイメージが大切です。あなたは”in” なのか “on” なのか ” at “なのかすぐに理解することはできますか?
細かいルールはあるのですが、前置詞は特にイメージで覚えていきましょう!

内部や地点を表す “in” “on” “at”

この3つはどれも、日本語ではすべて「~に」と訳されることがありますが、それぞれ異なる意味と使い方があるので、解説をしていきます。

●in:空間的な広がりと内部

広がりや内部を表す際に使われます。

大きな場所:都市や国など、物理的に広い場合
例:in Tokyo(東京に)、in Japan(日本に)

容器や建物の中:箱や部屋など、何かの内部に存在することを表す場合
例:in a box(箱の中に)、in the library(図書館の中に)

●on:平面上の接触

平面に接触している状態を表す際に使われます。

表面: 道や天井など、平面と捉えることができる場所を表す場合
例:on the street(通りで)、on the field(フィールドで)、on the ceiling(天井で)

乗り物: 大きさに応じて “in” と”on”は使い分けられる
・大きな乗り物: バス、電車、飛行機など
例:on the bus(バスに乗っている)、on the train(電車に乗っている)

・小さな乗り物: 車、タクシー、ヘリコプターなど
例:in a car(車に乗っている)、in a taxi(タクシーに乗っている)

大きさは特にイメージが大切です。

●at:特定の地点

特定の地点を指し示す場合に使われます。

具体的な場所: 学校や受付などの地点を表す場合
例:at school(学校で)、at the reception desk(受付で)

イベント: コンサートや会議など、イベントが開催される場所を表す場合。
例:at the concert(コンサートで)、at the meeting(会議で)

また、”in” と “at” は、どちらも「図書館にいる」という意味で使うことができますが、ニュアンスが異なります。

内部にいることを強調したいとき
” in the library “
→待ち合わせをしていて、すでに図書館の中にいることを指す

場所にいることを伝えたいとき
” at the library “
→図書館という場所にいることを指す

【まとめ】
“in”, “on”, “at” は、それぞれ空間的な広がりと内部、平面上の接触、特定の地点を表す際に使い分けられます。これらのニュアンスの違いを理解し、適切に使い分けることが重要です。

方向を表す前置詞

●for:方向を示すが「到達」のニュアンスは含まれない
例:leave for Japan(日本へ出発する)

●to:方向を示し、「到達」のニュアンスを含む
例:come to school(学校へ来る)

●toward:方向を示すが、「到達」のニュアンスは含まれない
例:fly toward us(私たちの方へ飛んでくる)

“for” と “to” はどちらも方向を示しますが、”to” は目的地への到達を含む点が異なります。”toward” は “to” と似ていますが、「到達」のニュアンスは含まれません。

近く・そばを表す前置詞

●near:「近く」という意味で、少し距離があるニュアンスを含む
例:live near Costco(コストコの近くに暮らす)

●by:「そば」という意味で、非常に距離が近いニュアンスを含む
例:live by Costco(コストコのすぐそばに暮らす)

near と by はどちらも「近い」という意味ですが、by の方がより近接していることを示します。

隣を表す前置詞

●beside:「隣」という意味で、next to とほぼ同意義
例:Can I sit beside you(あなたの隣に座ってもいいですか?)

●next to:「隣」という意味で、beside とほぼ同意義
例:Can I sit next to you(あなたの隣に座ってもいいですか?)

あえて、違いを出すならば建物など大きなスケールの場合によく使われます。

また、特殊なケースとして”next to nothing” のように「ほとんど~ない」という意味で使うこともあります。
例:I know next to nothing about cosmetics(化粧品についてほとんど知らない)

beside と next to はどちらも「隣」という意味で、ほとんどの場合互換性があります。

その他の場所に関する前置詞

●across:「~の向こう側に」
例:a bank across the street(通りの向こう側の銀行)

●throughout:「~の中で」
例:Shake Shack locations throughout the country(国中にシェイクシャックの店舗)

●along:「~に沿って」
例:gathering along the street(通りに沿って集まっている)

これらの前置詞は、それぞれ特定の位置関係を表すために使用されます。

上方を表す前置詞

●above:単純に位置関係として「~の上」という意味で、対象物と接触していない
例:The airplane got above the clouds.(飛行機は雲の上に出た)

●over:何かを「超えて」いるイメージがあり、動きが伴う
   また、「覆いかぶさっている」イメージもある
例:The airplane got over the clouds.(飛行機は雲の上を飛んで行った)

above と over はどちらも上方を表しますが、「above」は静的な位置関係を表すのに対し、「over」は動的な動きや覆いかぶさるイメージを表します。

下方を表す前置詞

●below
単純に位置関係として「~の下」という意味で、対象物と接触していない
例:People below us look like dots from the top.(私たちの下にいる人たちは、上から見ると点のように見える)

●under
何かで「覆われている」「被ぶさっている」イメージ
例:You should wear something under the T-shirt.(Tシャツの下に何かを着るべきだ)
below と under はどちらも下方を表しますが、「below」は静的な位置関係を表すのに対し、「under」は覆われている、被ぶさっているイメージを表します。

その他の場所に関する前置詞

●behind:「~の後ろ」「~の裏」
例:The project is going behind schedule.(プロジェクトはスケジュールより遅れている。)

●beyond:「~を超える」
例:The situation was beyond my control.(状況は私の制御を超えていた)

●around:「~の周り」という意味、イディオム的に「24時間」を表すこともある
例:Convenience stores in Japan are open around the clock.(日本のコンビニは24時間営業している)

練習問題

空白の中の正解を選択肢から選んで下さい。

1. The keys are hidden ___ the drawer.
(A) on
(B) in
(C) at
(D) under

 

2. The bookstore is located ___ the corner of the street.
(A) at
(B) on
(C) in
(D) under

 

3. She walked ___ the park to get to the station.
(A) along
(B) through
(C) into
(D) over

 

4. The cat jumped ___ the table to grab the food.
(A) over
(B) under
(C) along
(D) into

 

5. The airplane flew ___ the mountains and landed safely at the airport.
(A) above
(B) into
(C) across
(D) over

 

 

 

 

 

【解説付き解答】

1.解答:(B) in
解説::「in」は「中に」という意味を持ち、drawer(引き出し)の中にあることを表します。

 

2.解答: (A) at
解説::「at the corner」は特定のポイントを指す表現です。「on」は通りそのものの位置を表す場合に使います。

 

3.解答: (B) through
解説::「through」は「~を通り抜けて」という意味を持ち、公園内を通過していることを表します。

 

4.解答: (A) over
解説::「over」は「~を越えて」という意味で、猫がテーブルの上を飛び越えている動作を示します。

 

5.解答: (D) over
解説::「over」は「~の上を越えて」という意味を持ち、飛行機が山の上空を通過していることを表します。

 

いかがでしたか?

前置詞は、文章の意味を正確に伝えるために非常に重要な役割を果たします。特に、場所を表す前置詞は、空間的な関係を明確にするために適切に使い分ける必要があります。それぞれのニュアンスを理解し、文脈に応じて適切な前置詞を選択することが、自然で分かりやすい英語表現には不可欠です。

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