グローバル人材育成メディア 品詞について~前置詞・接続詞編~

品詞について~前置詞・接続詞編~

英語文法 2024/12/29

前置詞は名詞を伴い、追加情報を加える働きをもち、時間、場所、その他様々な意味合いを持ちます。一方、接続詞は文と文、あるいは単語と単語を繋げる働きをし、等位接続詞と従属接続詞の種類と基本的な用法を例示しています。

TOEICの問題で、前置詞と接続詞の使い分けを判断する方法を解説していきます。

前置詞と接続詞の違いを理解する

前置詞と接続詞はどちらも文中の語句をつなぐ役割を担いますが、その文法的機能には明確な違いがあります。前置詞と接続詞の文法的機能の違いを説明します。

1. 結びつける要素の違い

●前置詞
名詞の前に置かれ、後続する名詞と他の語句との関係性を示します。前置詞と名詞はセットで「前置詞句」を形成し、文中の他の要素を修飾します。

例: People in Canada are nice. (カナダの人々は親切です。)

前置詞 “in” は名詞 “Canada” と結びつき、”People” と “Canada” の関係を示しています。

●接続詞
文と文、または単語と単語を結びつけ、文同士の論理的な関係を明確にする、あるいは並列関係を示します。

例: I took the licensing test, and he failed. (私は免許の試験を受けましたが、彼は落ちました。)

接続詞 “and” は、前の文「私は免許の試験を受けました」と後の文「彼は落ちました」を結びつけています。

2. 文中での役割の違い

●前置詞
前置詞句は、名詞を修飾する形容詞の働き、または動詞を修飾する副詞の働きをします。 つまり、前置詞句は文の要素の一部として、場所、時間、方法などの情報を加える役割を担います。

例:I was born in 2000. (私は2000年に生まれました。)
前置詞句 “in 2000” は、動詞 “was born” を修飾する副詞の働きをしています。

例:People in Canada are nice. (カナダの人々は親切です。)
前置詞句 “in Canada” は、名詞 “People” を修飾する形容詞の働きをしています。

●接続詞
文と文を繋ぎ合わせ、論理的な関係を示します。 逆接、順接、理由、条件などを表すことで、文の流れをスムーズにし、文章全体の理解を助けます。

例:Although it was sunny, the temperature was below 10 degrees. (晴れていましたが、気温は10度以下でした。)
接続詞 “Although” は、前の文と後ろの文が逆接の関係であることを示しています。

例:The team gave up and lost the game. (チームは諦めて試合に負けた。)
接続詞 “and” は、前の文と後ろの文が順接の関係であることを示しています。

3. 単語の省略に関する違い

●前置詞
前置詞は省略できません。
前置詞がないと、名詞句が文法的に正しく形成されず、意味が通じなくなります。

●接続詞
接続詞は、文脈によっては省略されます。
特に、単語と単語を繋ぐ際に、前の文と同じ部分が省略される場合があります。 これは、同じ言葉を繰り返すことを避けるためです。

例: The team gave up and lost the game. (チームは諦めて試合に負けた。)
この文は、本来 “The team gave up and the team lost the game.” となるところが、”the team” が省略されています。

練習問題

次の空欄に当てはまる正解を選択してください。

1. We decided to stay indoors ______ the heavy rain.
(A) because
(B) because of
(C) although
(D) despite

 

2. The meeting was postponed ______ the manager arrived late.
(A) because
(B) because of
(C) although
(D) in spite of

 

3. He stayed up late ______ he could finish the report.
(A) so that
(B) because of
(C) despite
(D) although

 

 

 

 

【解説付き解答】

1.解答: (B) because of
解説:because of は前置詞句で、後に名詞を伴います。「~のために」という意味を表します。
because → 接続詞であり、後に主語+動詞が必要、ここでは不適切
because of → 前置詞句で、名詞「the heavy rain」を修飾するため適切
although → 「~にもかかわらず」を意味する接続詞、文意に合わない
despite → 「~にもかかわらず」を意味する前置詞、文意に合わない

2.解答: (A) because
解説:because は接続詞で、後に主語+動詞を伴います。「~なので」という理由を表します。
because → 接続詞で、「the manager arrived late」という主語+動詞の文を導けるため適切
because of → 前置詞句、後に主語+動詞は続けられないため不適切
although → 「~にもかかわらず」を意味する接続詞、文意に合わない
in spite of → 前置詞で「~にもかかわらず」を意味するため不適切

3.解答: (A) so that
解説:so that は接続詞で、「~するために」という目的を表します。
so that → 接続詞で「he could finish」という主語+動詞の文を導けるため適切
because of → 前置詞句、後に主語+動詞が続けられないため不適切
despite → 前置詞で「~にもかかわらず」を意味するため不適切
although → 接続詞で「~にもかかわらず」を意味するため文意に合わない

 

 

いかがでしたか?

前置詞と接続詞は、どちらも文中の単語をつなぐ役割を果たしますが、何を結びつけるか、文中でどのような役割を担うか、省略できるかという点で違いがあります。これらの違いを理解することで、英文をより深く理解し、適切に表現できるようになります。

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