前置詞は名詞を伴い、追加情報を加える働きをもち、時間、場所、その他様々な意味合いを持ちます。一方、接続詞は文と文、あるいは単語と単語を繋げる働きをし、等位接続詞と従属接続詞の種類と基本的な用法を例示しています。
TOEICの問題で、前置詞と接続詞の使い分けを判断する方法を解説していきます。
前置詞と接続詞はどちらも文中の語句をつなぐ役割を担いますが、その文法的機能には明確な違いがあります。前置詞と接続詞の文法的機能の違いを説明します。
●前置詞
名詞の前に置かれ、後続する名詞と他の語句との関係性を示します。前置詞と名詞はセットで「前置詞句」を形成し、文中の他の要素を修飾します。
例: People in Canada are nice. (カナダの人々は親切です。)
前置詞 “in” は名詞 “Canada” と結びつき、”People” と “Canada” の関係を示しています。
●接続詞
文と文、または単語と単語を結びつけ、文同士の論理的な関係を明確にする、あるいは並列関係を示します。
例: I took the licensing test, and he failed. (私は免許の試験を受けましたが、彼は落ちました。)
接続詞 “and” は、前の文「私は免許の試験を受けました」と後の文「彼は落ちました」を結びつけています。
●前置詞
前置詞句は、名詞を修飾する形容詞の働き、または動詞を修飾する副詞の働きをします。 つまり、前置詞句は文の要素の一部として、場所、時間、方法などの情報を加える役割を担います。
例:I was born in 2000. (私は2000年に生まれました。)
前置詞句 “in 2000” は、動詞 “was born” を修飾する副詞の働きをしています。
例:People in Canada are nice. (カナダの人々は親切です。)
前置詞句 “in Canada” は、名詞 “People” を修飾する形容詞の働きをしています。
●接続詞
文と文を繋ぎ合わせ、論理的な関係を示します。 逆接、順接、理由、条件などを表すことで、文の流れをスムーズにし、文章全体の理解を助けます。
例:Although it was sunny, the temperature was below 10 degrees. (晴れていましたが、気温は10度以下でした。)
接続詞 “Although” は、前の文と後ろの文が逆接の関係であることを示しています。
例:The team gave up and lost the game. (チームは諦めて試合に負けた。)
接続詞 “and” は、前の文と後ろの文が順接の関係であることを示しています。
●前置詞
前置詞は省略できません。
前置詞がないと、名詞句が文法的に正しく形成されず、意味が通じなくなります。
●接続詞
接続詞は、文脈によっては省略されます。
特に、単語と単語を繋ぐ際に、前の文と同じ部分が省略される場合があります。 これは、同じ言葉を繰り返すことを避けるためです。
例: The team gave up and lost the game. (チームは諦めて試合に負けた。)
この文は、本来 “The team gave up and the team lost the game.” となるところが、”the team” が省略されています。
次の空欄に当てはまる正解を選択してください。
1. We decided to stay indoors ______ the heavy rain.
(A) because
(B) because of
(C) although
(D) despite
2. The meeting was postponed ______ the manager arrived late.
(A) because
(B) because of
(C) although
(D) in spite of
3. He stayed up late ______ he could finish the report.
(A) so that
(B) because of
(C) despite
(D) although
【解説付き解答】
1.解答: (B) because of
解説:because of は前置詞句で、後に名詞を伴います。「~のために」という意味を表します。
because → 接続詞であり、後に主語+動詞が必要、ここでは不適切
because of → 前置詞句で、名詞「the heavy rain」を修飾するため適切
although → 「~にもかかわらず」を意味する接続詞、文意に合わない
despite → 「~にもかかわらず」を意味する前置詞、文意に合わない
2.解答: (A) because
解説:because は接続詞で、後に主語+動詞を伴います。「~なので」という理由を表します。
because → 接続詞で、「the manager arrived late」という主語+動詞の文を導けるため適切
because of → 前置詞句、後に主語+動詞は続けられないため不適切
although → 「~にもかかわらず」を意味する接続詞、文意に合わない
in spite of → 前置詞で「~にもかかわらず」を意味するため不適切
3.解答: (A) so that
解説:so that は接続詞で、「~するために」という目的を表します。
so that → 接続詞で「he could finish」という主語+動詞の文を導けるため適切
because of → 前置詞句、後に主語+動詞が続けられないため不適切
despite → 前置詞で「~にもかかわらず」を意味するため不適切
although → 接続詞で「~にもかかわらず」を意味するため文意に合わない
いかがでしたか?
前置詞と接続詞は、どちらも文中の単語をつなぐ役割を果たしますが、何を結びつけるか、文中でどのような役割を担うか、省略できるかという点で違いがあります。これらの違いを理解することで、英文をより深く理解し、適切に表現できるようになります。
英語で失敗したくなくて、いろんな英語学習を試してみた。
独学、オンライン英会話、3ヶ月の英語コーチング。
でも、自分の英語力を伸ばす方法がいまいちわからない。
そんな方にこそ知ってほしくて、「英語がゼロからできるようになるまでのプロセス」を無料で体験していただいております。
フリーアの体験レッスンでは、
「英語がゼロからできるようになるまでのプロセス」を
1時間無料で体験していただきます!
どこまで英語を勉強
すればいいのか
リスニング力の
伸ばし方
オンライン英会話の
効果的な使い方.etc
体験レッスンを受けていただいた方向けのお得なキャンペーンもございます。
是非日々の英語学習にお役立てください。